自動車人身事故において、運行供用者側は、被害者も亦当該自動車の運行供用者であったから、被害者は自賠法第3条本文にいう「他人」には該当しないと主張することができるか
品質誤認の恐れがある商標と判断した審決を取消した事例と維持した二つの事例 (A) 商標「ハイチオール」は、外観・称呼上一体のものとするのが自然であり、その一部に含まれる「チオール」が化学用語であるとしても、極めて専門的なものに属し、ことさらその部分を分離して化学物質の観念を想起することも殆んどないとみられるから、品質のみを表わすものとも品質の誤認を生じさせる恐れもなく、商品の出所表示力・識別力に欠けるところはない(審決取消) (B) 商標「エビスロッド」は、その後半部「ロッド」が近時釣り具業界・釣り愛好家の間で、釣竿を意味する外来語として広く使用され、釣り竿の種類を表わす複合語の一部に用いられる場合も少なくないし、また前半部「エビス」を結合することによりその意味を失うことはないから、釣り竿以外の釣り具に使用すると釣り竿であるかのように商品の品質誤認の恐れがあり、登録適格に欠ける(審決維持)
舞台装置の設計図を無断複製して業務上に使用したことにより著作権を侵害したことによる損害額を、設計料相当額として、制作物全体の価格の5パーセントとした事例
実用新案登録請求の範囲には、中間的機構の記載が欠けているので、これのみでは技術的範囲を定めることはできないとして、主として実施例の記載によって権利範囲を限定して解釈し、被告物件の製造・販売が権利侵害に当らないとした事例
1 信用金庫の支店長が権限を濫用して顧客のため第三者からの融資を保証した場合において、右第三者が権限濫用を知らなかったことに過失があるとして信用金庫の保証責任を否定した事例 2 信用金庫の支店長の右のような権限濫用について右第三者に重大な過失がなかったとして信用金庫の損害賠償責任が肯定された事例
特許を受ける権利共有者からする共同出願の場合における、審判請求の要件およびその補正の可否、ならびに訴訟での原告適格について判示した事例
国有林野事業においてチェンソー(自動鋸)、ブッシュクリーナー(自動刈払機)を使用した作業員が振動障害に罹患したことにつき国に安全配慮義務違反があるとして損害賠償責任を認めた事例
1 証明書類の添付のない国税通則法23条の更正請求の適法性 2 国税通則法23条の更正請求の棄却処分取消請求訴訟における所得の立証責任
地方公共団体との間で土地交換契約をしたが所有権移転登記を経ていなかった者の新旧両土地についての固定資産税、都市計画税の支払義務