1 地番をもって特定される両所有地の境界を実地に即して定める合意の有効性(積極) 2 地番を異にする両地が同一所有に属する場合と境界確定の訴の利益(消極)
送金手続の振込人が受取人の氏名AをA’と誤記したことによって仕向銀行から受取人の氏名をA’と誤ってテレ通信された被仕向銀行がA’の預金口座に入金手続をしかつ入金案内を発したとしても被仕向銀行とA’との間に預金契約が成立しないとされた事例
1 社会保険庁長官が、船員保険法に基づいてなした遺族年金の額に関する決定の違法事由として、知事のなした標準報酬の決定の違法を主張することの可否 2 知事が、船員保険法4条に基づいてなして標準報酬の決定に対する不服申立権者及びその不服申立期間 3 社会保険庁のなした遺族年金の給付に関する処分の取消訴訟において、知事のなした標準報酬の決定の違法を主張することが信義則に反しないとされた事例 4 行政庁を被告とした義務づけ訴訟が許されないとされた事例
公立中学校教員が、学習指導等において放縦に流れ規律を無視し、校務において、自己の主張に固執し反抗的非協力的である等の理由により、同人に対してなされた教員不適格を理由とする分限免職処分が適法とされた事例
国税徴収法39条の「受けた利益の限度」算出において、受益財産の価額からその取得に関して賦課された道市民税を控除すべきか(消極)
執行官が建物収去を命ずる授権決定に基いて建物収去土地明渡の執行をする場合、執行債務者の妻から当該建物が登記簿上執行債務者とその妻との共有である旨の申出があっても、執行を実施すべきものとされた事例
共犯者の1人についてアリバイが成立したことを主な理由として、被告人や共犯者らの自白には被告人の犯行を証明するに足りる信用性がないとされた事例
1 国による土地所有権の時効取得が認められた事例 2 国のために取得時効が進行中の土地につき所管を異にする国の機関がなした承認は時効を中断するか(消極)
賃貸人の請求する更新料・増額賃料・増築承諾料の不払等が信頼関係を破壊するものではないとし、土地賃貸借契約の解除が認められなかった事例
1 書証の提出は、民訴法312条1号の「引用」にあたるか(積極) 2 証言拒絶に関する規定は、民訴法312条に該当する文書の所持者に類推適用されるか(積極)
1 簡易生命保険契約において、保険契約者が被保険者の現在症を秘匿した場合でも、保険者の外務員が面接調査を省略した過失があるときは、判示事情のもとでは、告知義務違反の詐欺にならないとされた事例 2 保険金詐欺の嫌疑による取調べに対して、心理的強制を受け、金員を返還したことが債務の承認とはいえず、不当利得にあたるとされた事例