1 パリ条約による優先権に基づく出願と特許法の生産方法の推定 2 特許法の生産方法の推定と推定を覆えすための抗弁 3 特許権に基づく差止請求の対象方法について出願公告がなされたときの法律関係
臨済宗東福寺派管長に対する「右者今般宗盟上不行為ノ点ニ依リ師弟ノ関係離脱到シ候ニ付僧籍削除被成下度此段請願候也」、同管長名義の「依願除籍之件許可する」なる書面は法律関係を証する書面に当るか(消極)
夫の運転していた車が、駐車中の他車に衝突し、同乗の子が死亡、妻が負傷した事故につき、子および妻の他人性は認めたが、慰藉料については、親族関係にあることをもって通常の3分の2程度を減額し、更に好意同乗をもってその5分の1を減額した事例
発車の瞬間、あるいはその直後の電車に、ホームから転落してはさまれ重傷を負った被害者から、電鉄会社に対する賠償請求につき、工作物の管理設置の瑕疵、駅長車掌の過失を認めず、商法590条2項の免責も成立するとして電鉄会社の責任を否定した事例
タクシーの乗客として同乗中、追突されて負傷したバー経営を兼業とする工員の休業損害算定に際し、妻の附添費用は認めないかわりに、バー経営に際しての妻の寄与率を控除せず、又工場分の休業日数267日については、昼夜兼業にもともと困難が存する、として右のうち180日に限定してこれを認めた事例
長年肺結核を患っていた者が、追突事故によって鞭打ち損傷を蒙り、その後心不全に至った事案について、心不全発病を双方の原因競合によるものとし、そのうち鞭打ち損傷は3分の1寄与したとして、この限度で事故との相当因果関係を認めた事例
1 夫の兄の経営する事業の従業員の運転する自動車に同乗していた女性が、右従業員の過失も競合して事故が発生し受傷した場合、右従業員の過失は被害者側の過失ではないとした事例 2 クラブとバーを経営し、同時に両店のママとして稼働していた女性の稼働期間を10年間とした事例 3 受傷者の夫に固有の慰藉料を認め、幼少の子供に認めなかった事例
年功序列式の給与体系の不合理な点を補正するため、賃金センサスの平均賃金と事故死当時の賃金との比率を出し、これを30才~59才までの平均賃金に乗じて得た数値をもって被害者の労働能力に応ずる収入として逸失利益を算定した事例
1 甲法人以外の者は、「原告が甲法人の理事者の地位にあることの確認の訴」の被告適格者であるか 2 甲法人は、一の訴の被告適格者であるか 3 甲法人以外の者は、甲法人と共同被告とするとき、一の訴の被告適格者となるか 4 法人の理事者の地位にないことの確認の訴の利益がない場合 5 法人の理事者の地位にないことの確認の訴の被告適格者
自動車の盗難につき、その駐車方法が自動車保険普通約款(昭和47年10月1日改正前の旧約款)1章2条1項所定の重過失に当らないとされた事例
土地の賃借人から賃貸人に対する借地の二重賃貸による債務の履行不能に基づく損害賠償の請求について過失相殺が認められた事例
「刈取脱穀機」に関する実用新案登録出願について、先願の考案に含まれる切断装置の設置箇所に関する二つの場合の一つについて出願したものとして同一考案との理由による拒絶審決を是認した事例