軽微な追突事故による傷害で、他覚的・客観的所見に乏しく、自覚的愁訴を主とする鞭打症状について、心因的なものがあることを肯定しながら、これを特段考慮することなく、神経精神科脳神経外科の鑑定に基づき自賠法施行令別表7級3、4号に該当するものと認め、3年間については56%、その後5年間については28%、その後5年間については14%、更にその後5年間については7%の労働能力を喪失するものとして逸失利益を算定した事例
1 豪雨による山崩れによって起った交通事故につき、被告神戸市に道路管理上の瑕疵があるとされた事例 2 右事故につき運行供用者の免責(不可抗力)の主張の成否 3 被害者の過失の有無 4 好意同乗と慰藉料の減額
1 土砂崩れをさけるために後退中崖下に転落した事案につき、道路管理者に責任を認めた事例 2 車の同乗者に、運転者に対する運転中止勧告等の義務を怠った過失として1割を過失相殺した事例 3 好意同乗者の慰藉料を2割減額した事例
1 夫所有・運転する自動車に同乗中、振り落され死亡した妻の自賠責保険における被害者請求(逸失利益・慰藉料も含む)を認めた事例 2 慰藉料額の算定につき身分関係を考慮して減額した事例
1 パリ条約による優先権に基づく出願と特許法の生産方法の推定 2 特許法の生産方法の推定と推定を覆えすための抗弁 3 特許権に基づく差止請求の対象方法について出願公告がなされたときの法律関係
臨済宗東福寺派管長に対する「右者今般宗盟上不行為ノ点ニ依リ師弟ノ関係離脱到シ候ニ付僧籍削除被成下度此段請願候也」、同管長名義の「依願除籍之件許可する」なる書面は法律関係を証する書面に当るか(消極)
夫の運転していた車が、駐車中の他車に衝突し、同乗の子が死亡、妻が負傷した事故につき、子および妻の他人性は認めたが、慰藉料については、親族関係にあることをもって通常の3分の2程度を減額し、更に好意同乗をもってその5分の1を減額した事例
発車の瞬間、あるいはその直後の電車に、ホームから転落してはさまれ重傷を負った被害者から、電鉄会社に対する賠償請求につき、工作物の管理設置の瑕疵、駅長車掌の過失を認めず、商法590条2項の免責も成立するとして電鉄会社の責任を否定した事例
タクシーの乗客として同乗中、追突されて負傷したバー経営を兼業とする工員の休業損害算定に際し、妻の附添費用は認めないかわりに、バー経営に際しての妻の寄与率を控除せず、又工場分の休業日数267日については、昼夜兼業にもともと困難が存する、として右のうち180日に限定してこれを認めた事例
長年肺結核を患っていた者が、追突事故によって鞭打ち損傷を蒙り、その後心不全に至った事案について、心不全発病を双方の原因競合によるものとし、そのうち鞭打ち損傷は3分の1寄与したとして、この限度で事故との相当因果関係を認めた事例
1 夫の兄の経営する事業の従業員の運転する自動車に同乗していた女性が、右従業員の過失も競合して事故が発生し受傷した場合、右従業員の過失は被害者側の過失ではないとした事例 2 クラブとバーを経営し、同時に両店のママとして稼働していた女性の稼働期間を10年間とした事例 3 受傷者の夫に固有の慰藉料を認め、幼少の子供に認めなかった事例
年功序列式の給与体系の不合理な点を補正するため、賃金センサスの平均賃金と事故死当時の賃金との比率を出し、これを30才~59才までの平均賃金に乗じて得た数値をもって被害者の労働能力に応ずる収入として逸失利益を算定した事例
1 甲法人以外の者は、「原告が甲法人の理事者の地位にあることの確認の訴」の被告適格者であるか 2 甲法人は、一の訴の被告適格者であるか 3 甲法人以外の者は、甲法人と共同被告とするとき、一の訴の被告適格者となるか 4 法人の理事者の地位にないことの確認の訴の利益がない場合 5 法人の理事者の地位にないことの確認の訴の被告適格者