逸失利益算定にあたり、現実には就労しているが、後遺症の程度・経歴・技能・就労状態等を総合検討し、稼働可能期問を通じ、被害者が、就労収益能力の9割を喪失したものとした事例
処分清算型の停止条件付代物弁済契約を締結した債権者が目的不動産を第三者に売却した場合における債務者の取戻権喪失の時期
1 追突事故につき被追突者の過失を6割とした事例 2 外傷頚部症候群の傷害事故につき、休業期間を2年間、後遺症にもとづく逸失利益を7年間、50%喪失とした事例
センターラインオーバーの単車と衝突した対向車にも制限速度内で進行し、前方を注視して、適切な結果回避の措置をとる余地があったとして、対向車に自賠法3条但書の免責を認めず、65%の過失相殺をした事例
船内内装作業中表面が剥離し雨にぬれた投光器を使用したことによる感電死傷事件につき過失相殺により損害額を3分の1に減額した事例
1 交通事故による鞭打症と自殺との間に条件的な関係があることは否定できないが、相当因果関係が認められないと判断した事例 2 右のように条件的な関係にしろ原因結果の関係が認められるときには、傷害による逸失利益の算定にあたり、公平の見地から自殺という後発的事情は斟酌すべきでないとした事例
一列縦隊の渋滞車両の左側方を縫って進出した直進自動車の前面に、同一方向の右側方を縫って進行してきた二輪車が、停止車両の間を通って左折して進行したため発生した事故につき、二輪車に約65%の過失相殺をした事例
1 事故による傷害を契機として、心因的かつ第二次的に生じた両眼視束萎縮による眼調節機能障害等の後遺症を残した被害者の損害額算定にあたり、事故と相当因果関係のない同人の主観的要因による寄与度を3割とし、この限度で減額した事例 2 横断禁止場所を横断した歩行者に6割の過失相殺をした事例