1 事故による頚椎損傷の傷害で入院治療を受けたが、退院直後、更に腰痛をも訴えて治療が長期間に及んだ事案について、心因的要因によって長びいた傾向がみられるとして、特に腰痛発生後の治療は被告のみの責任に帰することは相当でないとした事例 2 宿直勤務手当は一般労働の対価ではなく、宿直勤務に従事しなかったとしてもこれを損害ということはできないとした事例
1 借家人に建物ならびに土地賃借権譲渡を許可した事例 2 右譲渡に伴う付随処分として借家権を考慮しない借地権価格の10%に当る金銭の支払いを命じた事例
新車であっても自動車登録を受けたあとは10万円ないし15万円程度、交換価値が下落するものであることは公知の事実であるとした事例
生前、子の養育もせず、定職についても不明な被害者(親権者)にも、ある程度の労働能力自体は有するものとして、これを控え目に評定し逸失利益を算定した事例
1 執行官法19条の許可を受けないで他の執行官の援助を得てなした執行行為は違法か 2 建物の明渡を命ずる債務名義に基づき当該建物の一部に対する明渡の執行ができるか 3 1室の明渡執行の完了時期
交差点における右折車と直進車との衝突事故で右折車が直進車の有無を確認せずに右折したことに過失を認めた第一審判決を破棄して、右折車は既に右折していたとし、直進車に過失ありとした事例
1 工事現場のカート足場の設置に瑕疵があるとして、民法717条の工作物責任が認められた事例 2 ブルトーザーの運転に従事していた労務者(29才)について、職業が肉体を非常に使うものであることおよび給与が出来高払制であることを考慮して、45才までは現在を下らない収入を得、その後60才までは男子労働者の平均賃金を下らない収入を得るものと認めた事例
寝具類の販売を業としている者のような自営業者の収入を正確に把握するためには過去1年ないし3年間の収益の実態を立証する必要があると判断した事例
1 公判手続の更新に際し従前の公判期日の公判調書取調の範囲 2 公判手続更新に先き立ち裁判官が更新前の公判調書を読んでいても事件につき予断をいだいたことにはならない
1 機関部がなくみずから航行する能力のない積荷用艀が商法684条1項にいう船舶にあたるとされた事例 2 海難救助料請求訴訟を追行していた船長が死亡し後任船長の存否不明の場合、本人である海員が訴訟手続を承継することが許されるか(積極)
逸失利益算定にあたり、現実には就労しているが、後遺症の程度・経歴・技能・就労状態等を総合検討し、稼働可能期問を通じ、被害者が、就労収益能力の9割を喪失したものとした事例