従業員類似の無免許運送業者が注文主の紹介に基づき、他社の運送業務に従事中起した事故につき、右注文主に運行供用者責任を認めた事例
1 ショベルローダーの運転手がショベルを上方に押し上げて落下防止の安全装置をしないまま、運転台を離れて車の前方でエンジン外装部を磨いていたところ、たまたま第三者が右車の運転台によろうとしてショベル操作レバーを押し倒したため右ショベルが落下して運転手が死亡した事故につき、右ショベルの落下を自賠法2条2項の「運行」と認めた事例 2 右事故につき右運転手は右ショベルローダーの運転者の地位を離脱していないと認めた事例
労働基準法第20条第3項による行政官庁の認定を受けないで解雇した場合であっても、労働者の責に帰すべき事由が存する場合においては、当該労働者は解雇予告手当を請求することはできない
1 解雇同意約款に違反してなされた解雇は無効であるとされた事例 2 解雇同意約款を含む労働協約の失効後、組合の同意なしに行われた二次解雇は労働協約の余後効により無効とされた事例
1 父の保有・運転する自動車に同乗中死亡した長男(2歳)が自賠法3条にいう他人にあたるとされた事例 2 父の運転する自動車に同乗中死亡した長男の母(運転者の妻)の自賠責保険における被害者請求権の有無(積極) 3 右の場合母が被害者請求をなし得る範囲は逸失利益のみならず慰藉料も含まれるか(積極)
法人としての正常な組織活動を果たしていない会社の振り出した手形につき、右会社の実質上の掌握者に対しいわゆる法人格否認の法理の適用による責任を認めなかった事例
宅地から後退して道路に出ようとした普通貨物自動車の運転者が、道路側端から右側で約70糎、左側で約50糎進出した地点において、左後方から約22.8米先に原付自転車を発見して一時停止したところ、原付自転車の運転者の前方不注視により衝突した事故について、過失割合を、普通車を2、原付自転車を8と判断した事例
1 違法な捜査起訴維持控訴申立による損害賠償請求権の消滅時効の起算点を刑事判決確定時とした事例 2 捜査起訴控訴申立等の違法有責性の判断基準を示した事例 3 鑑定書に対する検察官の価値判断を違法とする基準を示した事例 4 検察官が公訴取消無罪の論告をしないことが違法とされる基準を示した事例 5 血液型鑑定の違法性の判断基準を示した事例 6 違法鑑定と起訴により生じた損害との間に予見可能性なしとした事例 7 検察官の控訴申立が違法有責とされた事例
1 刑訴法20条6号にいう「裁判官が事件について検察官の職務を行ったとき」の意義 2 さきに最高検察庁次長検事の職にあった最高裁判所の裁判官につき刑訴法20条6号の除斥原因がないとされた事例