1 第1事故の発生から1月余経過した後に第2事故が発生した場合に両事故は共同不法行為にならないと判断した事例 2 右の場合において、第1事故発生から第2事故発生までに生じた損害は第1事故の加害者の、第2事故発生から、第2事故がなければ、第1事故による症状が治癒したと認められる時までに生じた損害は、内4割を第1事故の加害者の、余の6割を第2事故の加害者の、その後の損害は第2事故の加害者の各負担とした事例
都バスから降車しようとして席を立ったところ、合図なく急発進されたため、転倒してバスの床面に腰部等を強打して被害者に、半年後にあらわれた腰痛等の症状を事故と因果関係ありとした事例
1 建物の構造に関する借地条件変更申立を認容した事例 2 借地条件変更に伴う付随処分の必要性と、その給付金算出の方法
1 刑事訴訟法382条の2第1項にいわゆる「やむを得ない事由」の意義 2 記載洩れを補正して新たに作成された前科調書が同条項にいう「やむを得ない事由によって第一審の弁論終結前に取調を請求することができなかった」証拠にあたるとされた事例
実兄の運転する自動車に同乗中、実兄の過失も原因となって事故が発生し受傷した被害者(妹)について、同女が既に結婚して別世帯を構え、生計を別にしている場合には、実兄の過失は被害者側の過失として過失相殺をすることはできないとした事例
白バイに追跡され並進した状態で接触し、白バイの警察官を転倒負傷させた運転者につき、殺人未遂と公務執行妨害の故意を認めた事例
1 生命保険金支払義務の履行地を当該保険契約を取扱った支社とする取引慣習があるとは認められないとした事例 2 生命保険会社の支社が民訴法9条にいう事務所または営業所にあたらないとされた事例
抵当権の被担保債務の弁済による求償につき保証人間に遅延損害金の特約がある場合において、代位弁済した保証人が抵当不動産の差押債権者または右不動産の第三取得者に対し権利を代位しうる範囲
基本債権及び抵当権の存在につき訴が提起されている場合でも、競売事件記録上右各権利の存在及び競売進行要件に欠けるところがないと認められるときは、競売裁判所は競売手続を進めることができる