時速10粁ないし15粁で進行中の自転車の運転者が交差点の直前で、反対方向を見ながら自車の進路と交差する道路上を自車の方に小走りで横断して来る老女(被害者)を発見し警告したが至近距離に至っても気付かないので急ブレーキをかけほとんど停止状態になったとき、そのまゝ横断してきた同女と衝突した事故につき、老女の過失を6割として過失相殺した事例
交通事故により傷害を受けた者が自殺した場合、受傷の苦痛から被害者が自殺することは、事故から通常生ずる結果とは解し難いとして、事故と死亡との間の相当因果関係を否定した事例
法人税法159条1項の法意 確定申告後に青色申告の承認が取り消された場合における価格変動準備金の損金算入と法人税の逋脱額
1 「ベトナム侵略反対・米軍立川基地拡張阻止」なるプレートを着用して執務することが電々公社就業規則で禁止された政治活動にあたらないとした事例 2 電々公社の懲戒戒告無効確認の訴えが適法とされた事例
被告が民法162条1項による20年の取得時効を援用した場合、原告は、被告の善意無過失を主張し被告が同条2項により所有権を時効取得したことをもって対抗できるか(消極)
1 交通整理の行われている横断歩道上で信号の表示にしたがって横断中の歩行者が横断途上で信号の表示が変ったが安全といえる場所がないので急ぎ足で横断中信号待ちしていた加害車に衝突された事故につき、被害者の過失を認めなかった事例 2 交通事故に藉口して解雇された被害者に対し解雇理由が企業の人件費節減であるとして解雇による賃金喪失を逸失利益として認めなかった事例
1 正規の運転手が、無免許の運転助手に運転させているうちに運転助手の過失により事故が発生して死亡した場合、右運転手は自賠法3条の他人ではないとした事例 2 右の場合、両者の過失割合を、運転手が7割、運転助手が3割と判断した事例
1 いわゆる差額説の立場を原則として、逸失利益を算定した事例 2 税金控除説における所得金額、税額等が不明な部分についての一算定例
被告人の捜査段階における自供が、馴れない身体拘束状態から早く解放されたいためにあえて真相をまげ捜査官の理詰めの追及や誘導に迎合してなされた疑いが濃く、その真実性を裏づけるに足る補強証拠もないので信用できないとして無罪を言い渡した事例