1 父親Aの主宰する家業に息子BとCが従事し、AがBとCに専用として各二輪車を買与えていたところ、Bの車が故障したのでCの車に同乗して作業現場に赴く途中に事故が発生し、Bが死亡した場合、Bは自賠法3条の他人に該当する 2 AはCの使用者として民法715条1項によりBに対して損害賠償債務を負担するから、Bから相続により承継した損害賠償債権は混同で消滅し、AはCに対して右債権を行使することは許されない 3 家族構成員間の不法行為については、円満な家族生活を継続している限り慰藉料の請求は許されない
交通事故に基づく鞭打損傷等の診療打ち切り直後、ハイヤー運転手から個人タクシー運転手になった者の逸失利益算定に際し、現実的な収入の差によらず労働能力喪失自体を損害と認め、これを金銭的に評価した事例
追突事故において民法715条2項の代理監督責任を問われている被告が、正当な事由なく、被告本人尋問期日に出頭しないため、民訴法第338条により尋問事項に関する原告の主張を真実と認め、被告の代理監督責任を肯定した事例
「合成ゴムと天然ゴムとの配合物の製法」に関する特許出願について、この配合物が二成分の性質の平均より優れた性質のものであるとの出願人の主張が排斥され、拒絶相当とした事例
「香気を発散する感圧粘着テープ」の実用新案登録について、事務用品と医療用ばんそうこうとの相違には格段の考案を要しないし、紙、、インク等に香気を発散する例もあり、拒絶審決相当とした事例
「細分された酸化物の製法」に関する特許出願について、引用例の方法に比して、格別顕著な作用効果ありとし拒絶審決を取り消した事例
「強化ポリエステル樹脂の成型法」に関する特許出願について、引例の記載から、セロハンの乾燥による収縮力を利用する技術と結びつけて容易に推考できるとして、拒絶審決を是認した事例
建築材料を指定材料とする「ダイヤユニカワックス」という商標登録出願について、既登録の「ダイヤ」と称呼観念を共通にするとして拒絶審決を是認した事例
「連続式動力掘さく機」に関する特許出願について、シャベルとアームとの協働作用が周知の構成であるから、コンベヤ枠体にアームの役割を負わせることは容易に考えられるとして拒絶審決を是認した事例
企業提携のための第三者割当による新株の発行価額が決定日前日の市場価額の半額以下であっても、商法280条の11にいう著しく不公正なものとはいえないとした事例
交通信号のある交差点における出合いがしらの衝突事故につき、原告の一方的過失(前方不注視、異常な高速)を認め、被告の免責の抗弁を認容した事例