「香気を発散する感圧粘着テープ」の実用新案登録について、事務用品と医療用ばんそうこうとの相違には格段の考案を要しないし、紙、、インク等に香気を発散する例もあり、拒絶審決相当とした事例
「細分された酸化物の製法」に関する特許出願について、引用例の方法に比して、格別顕著な作用効果ありとし拒絶審決を取り消した事例
「強化ポリエステル樹脂の成型法」に関する特許出願について、引例の記載から、セロハンの乾燥による収縮力を利用する技術と結びつけて容易に推考できるとして、拒絶審決を是認した事例
建築材料を指定材料とする「ダイヤユニカワックス」という商標登録出願について、既登録の「ダイヤ」と称呼観念を共通にするとして拒絶審決を是認した事例
「連続式動力掘さく機」に関する特許出願について、シャベルとアームとの協働作用が周知の構成であるから、コンベヤ枠体にアームの役割を負わせることは容易に考えられるとして拒絶審決を是認した事例
企業提携のための第三者割当による新株の発行価額が決定日前日の市場価額の半額以下であっても、商法280条の11にいう著しく不公正なものとはいえないとした事例
交通信号のある交差点における出合いがしらの衝突事故につき、原告の一方的過失(前方不注視、異常な高速)を認め、被告の免責の抗弁を認容した事例
学校内での国旗掲揚問題に関する団体交渉の際、交渉を一方的に打ち切った校長に対する教職員組合役員の有形力行使につき、可罰的違法性を欠くとして公務執行妨害罪の成立が否定された事例
酒に酔って助手席に同乗していた者が、突如両手でハンドルの左下部分を掴み下に引張る等して運転の妨害をし、その結果自動車が電柱に激突して同乗者が死亡した事故について、運転者にも同乗者を下車させるか後部座席に移動させてから、運転を継続すべきであったのにそれを怠った過失があるとして、両者の過失割合を同乗者7割、運転者3割と判断した事例
被用者が使用者に無断で同乗を許した第三者(元被用者)に運転業務を委ね業務執行中、第三者の過失により他車と衝突し物損事故を起した場合につき、右使用者の使用者責任を認めた事例
債権の取立に際し共謀の上若干の恐喝手段を用いた場合において、債権者については右手段が未だ社会通念上一般に受忍すべき程度を逸脱したものとは認められないとして無罪を言渡した事例