死亡時19才の独身男子の得べかりし利益を算定するにあたって、本人および将来結婚した場合における妻子の生活費を含めた世帯生活費を本人の必要生活費として収入金額から控除すべきであるとして、収入の73パーセントを控除した事例
1 勤務1年後に交通事故で死亡した満20才の公社職員の得べかりし利益を賃金センサスに基いて算出し、公社に勤務を続けることを前提として昇給、退職金を考慮すべきではないとした事例 2 公社が支払った葬儀費用のうち、職員業務災害補償規則により支払うべき金額は民法422条の類推で、それを超える分は民法702条で加害者に請求できるとした事例
電気メッキ業を営む会社の代表取締役に対し、工場廃水の廃棄に関し毒物及び劇薬取締法15条の2、24条5号違反の罪の成立を認め、当該会社をも処罰した事例
自動車運転の速度違反事件(法定最高速度は60粁毎時)で違反速度が毎時80粁であるのを同100粁と認定したときは判決に影響を及ぼす事実誤認となるか
1 損害賠償債権の一部の催告により、全損害賠償債権につき、時効の中断を認めた事例 2 「何時でも示談に応ずる」旨の意思表示は時効中断の承認にあたるとした事例
郵政職員の労働関係は基本的には対等当事者間の契約関係であるが、配置換の要件の不存在、裁量権の逸脱を理由とする不服は実定法の規定上抗告訴訟によるべく、配置換が不当労働行為に該当することを理由とする不服は当事者訴訟ないし仮処分によるべきである、と判定した事例