1 自働債権受働債権が双方の過失により惹起された同一事故にもとづく物損の損害賠償債権である場合には民法509条の適用はないとされた事例 2 損害のうち代車の購入代金につき、被害者が現実に金員を支出したとき損害が発生し、同時に加害者は損害賠償債務について遅滞に陥るものとされた事例
被害者には、労災等級8級の後遺症が存することが認められるが、事故時の地位・職務内容よりして、職務遂行に格別の支障なく、給与面にも不利益はないことが認められる故、現職の間はもとより、定年後の再就職にも、不利益はなく、逸失利益損害は認められないとした事例
1 大阪市条例1条で公安委員会の許可を要する集団示威運動とはいかなるものを指すか 2 大阪市条例が可罰的なものとしているジグザグ行進やフランス式デモ行進とはいかなるものを指すか
宅地建物取引業者の仲介により土地を買い受けた者が、右土地の移転登記が確実になされることをたしかめないで、右業者の社員の嘘言を信じてその者に残代金を詐取された事案につき、買主に過失があるとして、賠償額算定につき斟酌された事例
「機械艶出し紙及び板紙の製造法」に関する特許出願について、拒絶理由とされた引用例との相違点も当業者にとって、予測可能の範囲に属し、見るべき特段の効果もないとして、拒絶審決を是認した事例
1 治療費の認定につき、事故と相当因果関係にある治療費は全治療費の4割程度であるとした事例 2 健康保険給付は受傷者(原告)の自己負担と同視すべきであるとした事例
1 8才の男子の逸失利益算定例 2 南北道路の幅員6.6米、東西道路の幅員3.9米が交わる交通整理のおこなわれていない見透しの悪い交差点内において、徐行せず時速30粁で西進してきた加害車が、前後して南進してきた2台の自転車に衝突した事案につき、前者の過失を8、後者の過失を2とした事例
タクシー営業を営む会社による競争関係にある他会社の株式取得ないし所有が、独禁法10条1項(会社の株式保有の制限)にあたらないとされた事例
いわゆるタクシー営業は独禁法21条の「その性質上当然独占となる事業」に当るが、タクシー業者の株式取得ないし所有については、同条によって同法の適用を免れない
自動車(新車)購入日に事故にあった場合、車輌評価額として新車代金の9割5分を認め、なお、自動車取得税、登録手数料、下取手数料を損害として認容した事例