交通量の多い幅員176米の道路を横断すべく、センターラインをまたいで停止していた足踏自転車の後方を通過しようとしてセンターラインを1米ほどオーバーして対向車線内を進行してきた自動二輪車が右自転車の後方に接触し、横転の状態で対向車線内に進入してきたのを対向車線のセンターライン寄りを時速40粁で進行してきた加害車が30米先に発見し、急ブレーキをかけたが回避できず衝突した事案につき、加害者側の免責を認めず、その過失割合を25%とした事例
事故車の前方路上(巾員3.9米・車の駐車および人通りの多いショッピングストア入口)へ、よちよちと歩きだした他人の幼児(1年5月)を危険から護るべく、連れ戻すことに気をとられ、自己の被害幼児(3才)の動静について監視を怠ったために、母親の後を追って歩みだした被害幼児が、前方の安全を確認せず発信した事故車に衝突され死亡した事案につき、被害者側の過失割合を15%とした事例
車線を変更して追突車の進路前方に進入してきた追突した事案につき、追突車運転者の過失の有無を認めるに足りる証拠がないとして不法行為責任を認めず、追突車所有会社の運行供用者責任のみを認め被害者と会社との関係で原告の損害につき3割の過失相殺をした事例
1 自宅階下で建具の製造・販売・運搬・取付等を業とする従業員4名の個人会社の代表取締役に代理監督者責任を認めた事例 2 自動車(加害者)と自転車との衝突事故につき、過失割合を7対3として過失相殺しながら、加害自動車の修理代金を相殺の自動債権として認めなかった事例
1 運送業者が病気のため息子に経営一切を事実上やらせていた事案につき、運送業者の運送支配は喪失していないとした事例 2 運転者と共に飲酒し、運転者の酒酔状況を知りながら運転者に運転させ、これに同乗中の事故につき、同乗者に損害の一切を負担させた事例
1 特許権消滅後も無効審判の審決を取消す利益を有する 2 編機における編糸緊張装置に関する特許発明につき、実施不能なりとする無効審判の請求が排斥された事例
「油濾過器」に関する実用新案登録願について、その作用効果に関する主張も出願説明書に記載がないだけでなく、引例との差異も設計上の微差にすぎないとして拒絶相当とした事例
「可変速伝導装置」に関する特許出願について、引用例との相違点はすでに周知の技術によって容易に想到しうるところであるとし、拒絶相当とした審決を維持した事例
1 化粧品などを指定商品とする「エリザベス」という登録商標権者が商品菓子パンにつき防護標章登録出願をしたが、両者間に出所混同を来すおそれありとの主張が排斥された事例 2 「証明書」という文書であっても、その内容が証明を依頼された者の推測の表明にすぎないときは事実証明としての価値を有しない
「冷却調整装置付空冷内燃機関」に関する実用新案登録願につき、拒絶理由とした引例における遮風板をもって本願考案における技術思想を求めることはできないとして審決を取り消した事例
「ポリエチレン成型品の印刷画線を滲透固着せしめる方法」について引例に必須の技術的要件である低分子ポリエチレンに対応するものを欠くとして拒絶相当とした審決を取り消した事例