入院治療期間5ヶ月、通院治療期間18ヶ月を要した、いわゆるむちうち損傷事案につき、休業期間を6ヶ月間とし、慰藉料額を70万円とした事例
吊橋のかけ替工事を請負った会社の従業員が、右工事現場で発注資材を受領するに際して、受注会社の従業員にクレーンの使用を許したことに過失があるとして、右クレーン操作に基づく事故について、右請負会社に使用者責任を認めた事例
小火を消すため、消火用の砂を取りに行こうとして誤ってガソリン缶を転倒させて惹起した火災事故につき、「失火ノ責任ニ関スル法律」但書所定の重過失がないとされた事例
弁護人よりの勾留執行停止申請書に裁判所が職権を発動しない旨を記載したに過ぎない場合これに対し抗告をすることができるか
加害者の、被害者に対する事故による損害の賠償はさせてもらう旨の申述が、債務の承認として、消滅時効の中断事由となるとされた事例
2年前の事故のために、むちうち後遺症が残っていたため軽微な本件追突事故を契機に、いちじるしく右症状が悪化し長期の治療を要した(入院11月・通院3月)事案につき、「原告に身体上の特殊の事情があり、損害が拡大されるに至ったことにつき、事故当事者間に予見可能性があったものとして生じた損害を全部負担させることは相当でない」として、事故後6ヶ月間の範囲内における損害のみしか認めなかった事例
被相続人は相続人中の1人に生前贈与をしているが、右贈与は被相続人の農業経営の維持に協力した受贈者の労に報いるための贈与であることが認められるので、右譲渡は生計の資本としての贈与とは認められない
運行供用者と任意保険会社とに対する訴を同時に提起した保険金代位請求事件において、賠償額の事前もしくは同時確定が必要と解すべき根拠が見当らないとし、必ずしも併合訴訟でなくてもよいかの如き文言を用いた事例
争議中の労働組合から組合員に対する賃金補償金の交付は団結維持のためにする賃金補償たる無名契約に基づくものとして、脱退組合に対するその返還請求が認められた事例
1 3年8ヵ月の幼児の逸失利益を初任給額で算定した事例 2 幼児死亡事故で養育費を非控除とした事例 3 ホフマン式維持例 4 3年8ヵ月の幼児の事理弁識能力否定例