遺言の確認は、遺言が遺言者の真意に出たものであることを一応認定するに過ぎないものであって、遺言の効力を終局的に確定するものではないから、遺言の効力の終局的な確定は訴訟手続によってなされるべきものである
「織糸用糸巻取換え装置」に関する実用新案登録願について、拒絶理由とされた引用例との4つの相違点は、いずれもきわめて容易に考えられるとして、拒絶相当との結論を是認した事例
1 乙車から降り左右確認することなく道路を横断した運転手Xと、乙車を追越そうとしたY車の衝突事故につき、XとYの過失割合8対2とした事例 2 損害賠償の請求は過失相殺を考慮すると、既に充当済であり、理由はないが、訴訟提起の必要性はこれを認めて弁護士費用の賠償を認めた事例
かつて被告会社が加害車購入の際販売を担当した者が、販売会社を退職し、被告会社の専属下請の運送業を始めることになった時、加害車を右販売担当者に譲渡はしたが、名義は被告会社にとどめ、会社工場内に車を、キーは事務所に保管し、被告会社の業務関係のみに車を使用させていた場合、被告会社も運行供用者責任を負うとされた事例
1 国電ストが公労法17条に違反するとされた事例 2 右スト参加者に対し国鉄法の定める懲戒を科しうるとした事例 3 右スト参加者に対する懲戒免職処分が裁量権の逸脱として無効とされた事例
建物の賃貸借契約の合意解除及び明渡猶予の裁判上の和解が成立した場合、和解中又は和解外において合意解除の結果賃借人がこうむる損失を補償するため賃借人をして明渡猶予期間中建物を使用収益せしめて損失の補償にかえることを約しているときには、賃貸人は明渡猶予期間中賃借人に建物を使用収益させる義務があるとされた事例
1 遺産分割により、遺産たる家屋がその居住者以外の者の所有となった場合における右居住者の居住権 2 相続人の一部の者のなした被相続人の債務弁済の性質
保釈請求却下決定理由としての「常習性」は認められないが、なお「罪証を隠滅する虞」ありとして原決定の判断を相当とした事例
加害車の所有名義は訴外の有限会社にあるが、右会社は実質は被告の個人企業である故、被告は加害車の保有者となるとされた事例
むち打症と心窩部痛症等との因果関係が否定された事案で、上記各疾病の治療とが合わせて行なわれていた場合に、むち打症の治療費であることにつき特段の証拠なき限り、その半分について治療費請求を認めるべきとした事例