労働組合役員に選出されたが、事故受傷のため辞退せざるをえなくなったことによる組合からの給付喪失相当分の賠償請求が認容された事例
治療については過大病名による過剰診療がされており、被害者に50%を下らない過失割合がある故、被害者の損害は填補済であるとされた事例
私立高校教諭の勤務成績不良を理由とする解雇が根拠薄弱であり、労働条件改善のための活動を理由とするものであるとして、無効とされた事例
1 公務遂行中、他人の投げた遊戯用ボールで負傷したことにつき公務上の災害であると認めた事例 2 公務上の傷害に伴う権利を有することの確認訴訟を許容した事例 3 労働協約に定期昇給の定めがあれば、発令行為をまたず、要件充足とともに昇給すると認めた事例
第三者所有の有体動産を競落し占有改定の方法により引渡を受けても競落人は民法192条により所有権を取得するものではないとされた事例
被相続人が申立人である宗教法人の住職であり、右宗教法人の住職の地位は被相続人に子孫があればその者が世襲したであろう関係にあること、物件である不動産は申立人の境内地に隣接し、一体として利用されていること等判示事情のもとにおいては、右申立人は被相続人の特別縁故者にあたると解するのが相当である
直前を対向右折した足踏式自転車をはねた直進車であるタクシーにつきスピード違反を理由に免責の抗弁を認めず、50%の過失相殺にとどめた事例
仲裁判断で主請求につき判断せず、弁護士費用等を相手方に負担させた場合と、その判断理由に理由不備の違法がないと認められた事例
自動車運転手は、自転車の近くを追い抜いて進行するに当っては、自転車操縦者はやゝもすると動揺して操縦を誤り、あるいは路上に転倒することも十分予見しうるのであるから、減速・警笛吹鳴等の措置をとって事故発生を防止すべき注意義務があるのに、加害車運転手は、これを怠り、折柄加害車の右前方進行車が左寄りとなったため、さらに自転車寄りとなる左転把をした後、直進して、従前の時速約35粁のまゝ自転車の追い抜きを続けたため、自転車操縦者は、加害車の風圧によるかまたは加害車の接近に狼狽して、安定を失い転倒したものと認められるとして、刑事無罪判決が存するにもかゝわらず、加害者の運行と自転車の転倒には相当因果関係があるとされた事例
将来の求償権を有するに過ぎない等契約当時において直ちに債権者ということをえない者らが債務者である株式会社の他の債権者を排除しかつ自分らのうちの一人を右会社の代表取締役に選任し受領せしめてした保険金分配契約が無効であるとされた事例