使用者の支配介入行為を誘発したことにつき労働組合側にも不都合な点があるとして陳謝文の交換を命じた救済命令が違法とされた事例
被害者の慢性的自律神経失調症に交通事故が加わって右症状が増強した場合には、右傷害による損害のうち事故の寄与した限度で相当因果関係を認め、その3割を賠償額とした事例
教職員の3日間連続3割ないし4割の一せい休暇請求の争議行為が地方公務員法37条で禁止された争議行為に該当しないと判定された事例
1 狭路(3.3メートル)が広路(5メートル)に丁字型に交差する交差点において、狭路から右折しようとして飛び出した足踏式自転車の運転者に6割の過失相殺をした事例 2 高校入学許可を受けた後事故に遭ったために1年間休学した被害者が入学許可時納付した金員を賠償請求したのに対し、復学時支払った学費と教科書・副読本代相当を損害と認定しても、当事者の主張するところと異なるところを認定したことにならないとした事例 3 入・通院終了時にはなお脳波異常が認められたが、稼働開始時までに労働能力は回復するものとして逸失利益の損害を認めなかった事例
1 直進の足踏自転車と左折のダンプカーとの衝突につき、足踏式自転車の運転者に15%の過失相殺をした事例 2 いわゆる償却制度採用によるダンプカーの売主に運行供用者責任を認めた事例 3 股関節運動制限・尿失禁等の後遺症(9級)による労働能力喪失率を18%、喪失期間を40年とした事例
1 株主名簿に記載のない株主について、株主総会決議取消の訴の当事者適格を認め、且つ、会社は右株主に対し株主総会招集の通知義務があるとした事例 2 株主総会における決議に取消事由がある場合に、その後の株主総会で右決議を有効とする議案が可決されたとしても、右瑕疵は治癒されないとされた事例
1 採用内定者につき、健康診断に異常があったことを解除条件とする見習社員契約が成立したとした事例 2 右採用内定者に対する反戦団体加入を理由とする内定取消が無効とされた事例
1 電々公社職員が国際反戦デーのデモに参加し兇器準備集合罪で逮捕起訴されたことをもって、「職員としての品位を傷つけ、又は信用を失うような非行」であると認めた事例 2 起訴休職と懲戒免職との差異について判示した事例 3 懲戒免職は有効としながら労使間で免職の基準につき別途の合意成立の可能性あることを根拠に疎明に代る保証を立てさせて賃金仮払仮処分を命じた事例
1 商法266条1項所定の場合を別として、取締役が業務執行行為により会社に与えた損害の賠償義務を負うのは、与えられた裁量権限を逸脱したときに限る 2 右裁量権限を逸脱したと認められた事例