1 民法709条に基づく損害賠償請求において、被告の過失として運転免許を受けていない者に自動車の運転を委ねた旨主張された場合、裁判所が、事故当時被告自ら運転し前方不注視等の過失を犯したと認定してその不法行為責任を肯定することは弁論主義に反しない 2 交通事故による死亡に基づく慰謝料の算定につき被害者が好意(無償)同乗者であることを考慮した事例
判示事情のもとにおいては、申立人が被相続人の特別縁故者というを妨げないものと解されるが、被相続人の晩年には縁故関係がかなり稀薄であったこと、被相続人が生前、町や近隣の者の世話になったことなどの事情を考慮すれば、申立人には相続財産の一部を分与し、その余の財産は国庫に帰属せしめ、公共の財産として地域社会のために活用するのが相当である。
1 借地条件変更に伴う付随処分として、更地価格の約11%に当る金銭の支払いを命じた事例 2 客観的事情の変更は、借地契約が成立した当初における事情と現在の事情との間にみられる変更をいう 3 借地の一部についても借地条件変更申立は許される
中国人母子間で、母の債務の担保として子の不動産に抵当権を設定する事案において、中華民国法上は親子間に利益相反関係ある場合、未成年者のために特別代理人の選任を要する旨の規定はないから、法定代理人である母は、適法な代理行為をなす権限を有するとして特別代理人選任の申立を却下した事例
第一追突事故があった直後、第一追突車に第二追突車が追突し、その衝撃で第一追突車が被害車に再度追突したために被害車の運転手が傷害をうけた事案につき、民法719条1項後段によって第一・第二両追突車の保有者は連帯して責任を負うとした事例
1 前後5米の間隔で併進中、前車が後車の前方に割り込んだために接触した事案につき、過失割合を前車6、後車4とした事例 2 被害タクシーを廃車し、新車を登録する等の休車期間を1週間とした事例