「水中コンロ」に関する実用新案登録願について、拒絶理由とされた引用例との相違点が何れも格別の考案力を要しないとして拒絶相当の結論を是認した事例
「半導体単結晶の製造方法」に関する特許出願につき、拒絶理由とされた引用発明が「台産法」に属するのに対し、本願発明が「浮遊帯域溶融法」に属するから同一発明ではないとし、拒絶相当とした審決を取り消した事例
1 刑訴法429条1項、430条2項にいう「不服がある者」の意義 2 差押許可の裁判に基づく差押処分後右裁判自体の取消を求めることの適否 3 第三者の物を差し押える場合の必要性について判示した事例
修理業者が修理のために委託を受けた車を、修理を終え所有者へ引渡すべく所有者宅へ向って運転中の事故につき、所有者に運行供用者責任を認めた事例
現行犯逮捕の要件がない状況で令状なしになされた捜索により差押えられた証拠および右証拠に基づき得られた他の証拠の証拠能力を否定した事例
1 商法252条による訴の性質 2 同条による訴の利益の有無 3 取締役および監査役は日本国籍を有する者に限るとの決議の効カ
1 民法709条に基づく損害賠償請求において、被告の過失として運転免許を受けていない者に自動車の運転を委ねた旨主張された場合、裁判所が、事故当時被告自ら運転し前方不注視等の過失を犯したと認定してその不法行為責任を肯定することは弁論主義に反しない 2 交通事故による死亡に基づく慰謝料の算定につき被害者が好意(無償)同乗者であることを考慮した事例
判示事情のもとにおいては、申立人が被相続人の特別縁故者というを妨げないものと解されるが、被相続人の晩年には縁故関係がかなり稀薄であったこと、被相続人が生前、町や近隣の者の世話になったことなどの事情を考慮すれば、申立人には相続財産の一部を分与し、その余の財産は国庫に帰属せしめ、公共の財産として地域社会のために活用するのが相当である。
1 借地条件変更に伴う付随処分として、更地価格の約11%に当る金銭の支払いを命じた事例 2 客観的事情の変更は、借地契約が成立した当初における事情と現在の事情との間にみられる変更をいう 3 借地の一部についても借地条件変更申立は許される