申立人と妻ある事実上の夫との間の子が別件として申し立てた子の父の氏への変更について、父の妻および嫡出子の意向を無視して許可するのが妥当を欠くと認められる場合において、申立人が13年余にわたる右事実上の夫との同棲生活を通じ、社会生活において通姓として事実上の夫の氏を使用しているなど判示事情のもとでは、氏変更のやむを得ない事由がある。
1 申立人と相手方は、離婚調停において、事件本人の親権者を相手方、監護者を申立人とし、相手方は申立人に対し右調停成立の2年半後に離婚にともなう慰藉料として60万円を支払うこととし、これの履行完了のときに事件本人の監護者をも相手方と変更し同人を相手方に引き渡すことにして離婚したものであるが、2年半経過した現在も相手方は離婚の原因となった生活態度を改めず右60万円の支払も履行しないなど判示事情のもとにおいては、事件本人の親権と監護権を分有させる必要性がなく、事件本人の幸福のためには親権者を申立人に変更するのが相当であるとした事例
申立人の生活程度が普通以上で事件本人の日常生活に事欠くようなことがなく、事件本人が学齢期に達すれば就学し、その教育費を含めて養育費が多少増加する程度のことは事情の変更にあたらない
監禁を共謀し実行行為に関与した者の、実行行為の中途において他の共犯者の異議なく犯行から離脱した場合における、その後の実行行為に対する刑責
任意性に疑のある被告人の司法警察員に対する供述調書における供述と、供述内容において一致する検察官に対する供述調書について、証拠能力を認めた事例
1 土地の総有が認められた事例 2 町内会の総有土地について、「町内会が土地を処分したときは、被告(登記簿上の所有名義人)は、その処分に即応する登記手続をなすべき義務のあることの確認」を求める請求が是認された事例
1 橋上での車対人の事故において、橋の管理者である町にも管理に瑕疵があったものとして、賠償責任が肯定された事例 2 幼児の死亡事故につきライプニッツ式が採用された事例 3 過失相殺を車の運行供用者の賠償額については斟酌せず、橋の管理者についてのみ斟酌するとした事例 4 幼児の母が行方不明であるから、父親が事務管理として、右母の取得分を訴求するとした請求を、事務管理は他人の権利行使の基礎とすることのできないものであるとの理由で排斥した事例 5 幼児死亡事故で祖母に慰藉料が認容された事例