1 不法の原因により贈与した未登記建物の引渡は民法708条にいう「給付」に当るか 2 建物の所有者のした贈与に基づく履行行為が不法原因給付に当たる場合における右建物の所有権の帰すう 3 前項の場合における受贈者の贈与者に対する登記手続請求の許否
出生した子の名は、父母が共同親権者である場合には父母が協議のうえ、命名すべきものであり、その一方の意思に反し他の一方の意思のみに基づくものである限り、その届出は有効ではあるが命名は違法であるから、父母の双方が協議のうえ改めて名を定めた場合には、改名にともなう弊害が顕著であるなど特段の事情がないかぎり、その名に改名する正当な事由があるというべきである
有限会社の代表取締役が代表者印等の保管につき善管義務を尽さないにもかかわらず有限会社法30条ノ3による損害賠償義務を負うベきでない場合
1 いわゆるキスマークが、強姦致傷罪における傷害にあたるとされた事例 2 強姦行為完了後、被害者がその場を逃れるために階段をかけ降りた際、自から右階段に打ちつけるなどして受傷した傷害は、強姦致傷罪における傷害にあたらないとした事例
後方に追従車があることを知りながら、後方の安全を確認せず、急に右折しようとした車と、これを追い越そうとして衝突するに至った直進車の過失割合を7対3とした事例
1 第三者より運転手付の継続的自動車賃貸借契約を結び、派遣されてくる運転手を指揮し、アスファルトを運搬させていた土木建設会社に運行供用者責任を肯定した事例 2 右第三者と原告(被害者)との間の示談の成立自体は、右土木建設会社の損害賠償義務に影響を及ぼさないと判示した事例 3 支給されることにはなっていても、いまだ未給付の労災保険金を弁済とみなすいわれはないとした事例
借地権の設定に際して授受される権利金と昭和34年法律第79号による改正前の旧所得税法(昭和22年法律第27号)9条1項8号にいう譲渡所得
離婚の際末成年子の単独親権者となった者が死亡し、後見人が選任られた場合においても、親権者とならなかった他方実親が親権者になることを希望し、かつその者が未成年子の監護養育の適任者と認められる場合においては、後見が親権の補充的制度とされている趣旨等(判事理由参照)よりして、未成年子の親権者を他方実親に変更することができるものと解すべきである
1 サイドブレーキをひき、エンジンは切らずヒーターをたいたまゝ、傾斜地に駐車中、ブレーキがゆるみ車が動き出し、海中に転落し、人身事故となった場合も、右事故は運行によって生じたものとした事例 2 共同相続された債務は債権者の不利益を防ぐため不可分債務とみるべきであるとした事例
労働者を北九州市所在の工場から干葉県所在の工場に配置転換する旨の命令が労働契約違反ないし権利の濫用として無効とされた事例
幅員17米の国道でUターン中のバス側面に直進の二輪車が衝突した事故において、Uターンを始めた時の両車の距離125.3米よりして、事故原因は、二輪車の速度超過にあるとし、バス側に免責を認めた事例