被用者が業務執行のため使用者に無断で取引先の自動車を借受けて私用運転中起した事故につき、使用者の運行供用者責任が否定された事例
1 意匠権登録抹消は行政庁の処分である 2 意匠権の登録抹消を求める訴訟の法律上の利益 3 原処分取消請求訴訟と裁決取消請求訴訟の出訴期間の遵守 4 登録料金不納付について特許庁長官から利害関係人への通知の法的意味
1 輸出許可の効力の及ぶ貨物の範囲 2 輸出申告書に記載した貨物名と全く別異の貨物を輸出する所為と無許可輸出罪の成否 3 昭和42年法律第11号による改正前の関税法118条2項により追徴を科せられる犯人の範囲 4 昭和42年法律第11号による改正前の関税法118条2項と憲法31条、29条
1 不法の原因により贈与した未登記建物の引渡は民法708条にいう「給付」に当るか 2 建物の所有者のした贈与に基づく履行行為が不法原因給付に当たる場合における右建物の所有権の帰すう 3 前項の場合における受贈者の贈与者に対する登記手続請求の許否
出生した子の名は、父母が共同親権者である場合には父母が協議のうえ、命名すべきものであり、その一方の意思に反し他の一方の意思のみに基づくものである限り、その届出は有効ではあるが命名は違法であるから、父母の双方が協議のうえ改めて名を定めた場合には、改名にともなう弊害が顕著であるなど特段の事情がないかぎり、その名に改名する正当な事由があるというべきである
有限会社の代表取締役が代表者印等の保管につき善管義務を尽さないにもかかわらず有限会社法30条ノ3による損害賠償義務を負うベきでない場合
1 いわゆるキスマークが、強姦致傷罪における傷害にあたるとされた事例 2 強姦行為完了後、被害者がその場を逃れるために階段をかけ降りた際、自から右階段に打ちつけるなどして受傷した傷害は、強姦致傷罪における傷害にあたらないとした事例
後方に追従車があることを知りながら、後方の安全を確認せず、急に右折しようとした車と、これを追い越そうとして衝突するに至った直進車の過失割合を7対3とした事例
1 第三者より運転手付の継続的自動車賃貸借契約を結び、派遣されてくる運転手を指揮し、アスファルトを運搬させていた土木建設会社に運行供用者責任を肯定した事例 2 右第三者と原告(被害者)との間の示談の成立自体は、右土木建設会社の損害賠償義務に影響を及ぼさないと判示した事例 3 支給されることにはなっていても、いまだ未給付の労災保険金を弁済とみなすいわれはないとした事例
借地権の設定に際して授受される権利金と昭和34年法律第79号による改正前の旧所得税法(昭和22年法律第27号)9条1項8号にいう譲渡所得