労組員が抗議行動のため30分間事務室から退去しなかったことが情況上不退去罪にあたらず、且つ会社側の者が労組員を撮影したフイルムの引渡を求め拒絶せられたため写真機を取り上げる際生じた軽微な傷について誤想防衛であるから暴行の故意がないとした事例
1 京都市公安条例を最高裁大法延判決に従って合憲とした事例 2 デモの指導行為に可罰的違法性がないとの主張を排斥した事例
1 刑訴法210条1項にいう「直ちに」の意義 2 午後7時30分頃緊急逮捕した司法巡査が同10時頃裁判所宿直員に逮捕状請求手続をなす旨連絡したが、裁判官の指示により約12時間半経過後になした請求に基づく逮捕状発付手続を違法と認めながら勾留請求を却下するほどの瑕疵はないとした事例
道交法72条1項後段所定の報告を要する事項を現場にいる警察官が十分知悉し得たと認められる場合にも同条項所定の報告は必要か(消極)
いわゆる起訴休職に関する就業規則上の各規定の効力を検討したうえ、当該起訴休職が当初有効と考えられる場合でも、刑事第一審で無罪判決が宣告されてのちは、これを維持することが人事権ないし裁量権の濫用として許されないとした事例
確定判決の証拠となった証言について偽証罪の起訴猶予処分があったことを主張して再審の訴を提起した場合と右起訴猶予処分の判断の再審裁判所に対する拘束性