外国人の養子となった日本人子の名の変更の準拠法は、法例に規定はないが、子の人格権に関する問題として子自身の本国法によるべきである
1 養子縁組後に養子の称すべき氏については、親子間の法律問題として、法例20条により父の本国法を適用すべきである 2 外国法が準拠法となる場合、自国の実体法との相違により、自国の裁判所が右準拠法を適用する手続上の権限を有しないときは、有する権限のうち類似の権限によりその実体法を適用すべきであるとして、米国(ニューヨーク州)法における養子決定の際の氏の変更を子の氏変更許可の権限により許可審判した事例
1 タクシー運転手の急停車に誘因を与えた乗客の傷害事故につき、乗客に2割の過失割合が認められた事例 2 過剰診療の疑いにより治療費の一部が認容されなかった事例
不法行為にもとづく損害賠償請求訴訟において、特に一部請求であることが明示されない場合は、審理中拡張された請求部分についても訴提起時に時効中断の効力が生ずる
1 鑑定のため原告が負担した費用を損害費目の一つとしては認めなかった事例 2 弁護士費用につき遅延損害金を認容しなかった事例
交通整理の行なわれていない見通しのきかない同幅員の交差点における直進車同志の衝突事故において、直進通過の注意義務を尽くしたとして無罪とした事例