信号待ちのため停止中の車両の運転者は、追突の危険を察知した場合、同乗者に対し警告を発する等の注意義務を負うか(消極)
1 被害者が大腿骨接合手術を2度に亘り受けるに至ったのは、被害の自過失によるとの加害者の主張を斥け、かつ、第1回の手術に療法上の過誤があったとも認め難いとし、加害者に治療費の賠償を命じた事例 2 対向車線に迂回進行した車と、これが発見に著るしく遅れるところのあった対向車との衝突事故につき、その過失割合を8対2とした事例 3 見込み治療費の請求を排斥した事例
自動車により婦女を他所へ連行したうえ強姦しようと企て、同女を自動車内に引きずり込もうとして加えた暴行は、いまだ強姦行為の着手とはいえないとされた事例
1 商法265条にいう取締役が自己又は第三者のために会社と取引をした場合に当るとされた事例 2 取締役会の承認を受けないでした行為と特別背任罪の成否
普通免許を有し、大型特殊免許取得の意思をも有していた被告人が大型特殊自動車を運転してひき起した事故につき、その「業務性」を否定した事例
1 眼の角膜障害を受けた子の両親の慰藉料請求が認められなかった事例 2 仮差押の本案判決で被保全権利の存在が否定されたが不当仮差押による損害賠償請求が認められなかった事例
原告甲男と訴外乙女夫婦の嫡出子として届出られた被告丙男について、真実は右夫婦間の実子でない場合でも、右届出以来十数年にわたって全く親子にふさわしい円満な共同生活を続け、実質的にみて丙男の実親も縁組代諾の意思を有することが推認できるばかりでなく、丙男がすでに34歳に達しており、代諾の存在を顧慮すべき立場にないなどの判示認定事情のもとにおいては、右出生届は養子縁組届としての要式性をも充足し、甲男と丙男の間に法律上有効な養親子関係が存在するものというべきである