公労委規則26条にいう不当労働行為救済申立却下事由は制限的に解すべきであって、同条に規定のある「申立人が申立てを維持する意思を放棄したものと認められるとき」という要件に該当するとして申立てを却下することは違法とされた事例
1 婚姻届出に関しては、戸籍法100条2項(分籍届)同108条2項(転籍届)のように、戸籍謄本の添付を必要的なものとはされておらず、同法施行規則63条により市町村長は届出又は申請の受理に際し戸籍の記載又は調査のため必要があるときは戸籍謄本又は抄本その他の書類の提出を求めることができると規定されているにすぎないから、戸籍謄本(抄本)の不添付を理由として、戸籍管掌者が婚姻届の受理を拒むことは許されない 2 婚姻届書中、本籍地の町名地番あるいは届出人氏名記載の訂正個所に訂正印の押印を欠いている場合、右訂正記載は当該届書において本質的に重要な事項とは認められないから、戸籍法34条2項の趣旨よりして、右婚姻届の受理を拒むことは許されない
1 尊属殺人罪の規定が憲法14条に違反しないとされた事例 2 尊属殺につき正当防衛、過剰防衛または緊急避難等にあたらないとされた事例
大型バスの運転者が交差点において市内電車と衝突した事故について、信頼の原則を適用して、右バスの運転者の過失を否定した事例
「クロムメッキ方法」に関する特許出願につき、拒絶理由である引用例におけるクロム酸と全触媒濃度比の認定を誤まったとして審決を取り消した事例
「堅向自動溶接法」という特許発明につき、その無効理由として、引用例に挙げられた金属製のブロックとは物自体としては相違しても、当業者にとっていずれを使用するかにさしたる困難もないとして無効相当の結論を是認した事例
「手鏡」に関する登録実用新案の無効審判の請求審判の請求を排斥した審決が、引例から容易に実施できるとした無効理由についてその判断を誤ったとして取り消された事例
「船舶建造の方法」に関する特許出願について、引例のものが出来上った船体を横方向に移動させるのに対し、本願のものが船体を縦方向へ移動させるものとの相違点を認め、引例から容易に考えられるとした審決を取り消した事例
昭和25年改正前の商法により選任された清算人は、代表清算人を含む他の清算人がすべて死亡した場合に、清算会社を代表する権限を有するか(消極)