1 被用者による偽造手形の受取人が偽造の事実を知って手形を取得した場合と受取人からその手形を取得した者の使用者に対する損害賠償責任 2 偽造手形の取得者またはその使用者に対する損害賠償請求権と右取得者の前者に対する遡求権との関係
賃借人の賃貸人に対する賃借家屋の一部の不法占拠を理由とする慰藉料の請求につき、賃借人の精神的苦痛は右占拠部分の賃料相当額の財産的損害の填補により償われたとしてこれを棄却した事例
1 銀行の支店長は商法42条の表見支配人にあたり、同条2項の悪意には過失による善意は含まれない 2 連帯保証契約の締結につき強迫行為があるとしても、その故意若しくは違法性を欠くとして、その抗弁を退けた事例
「高速角度自由切断機」に関する特許出願につき、拒絶理由とされた引用例をもってしては本願発明の目的とする作用効果を奏し得ないとし、拒絶相当とした審決を取消した事例
1 婚外子の父の氏への変更によって、その父の妻および嫡出子の利益と衝突を起こす場合には、双方の利害を比較検討してそのいずれを保護するのが民法・家事審判法の精神に適合するかにより決するべきであり、いずれとも決しかねる場合には、婚外子は母の氏を称するという民法790条2項が解決の指針となるべきである 2 申立人の父は、20年間も妻と嫡出子を放置し、その間、女性関係から生じた紛争の尻ぬぐいを妻にさせ二女の婚期を失わせたなどの理由により、右妻や嫡出子が申出人の父に対し憎悪の感情を抱き、申立人を父の戸籍に入籍させることに反対している等判示事情のもとにおいては、申立人の氏を父の氏へ変更することの許可をすることは相当でない
1 国の行政機関を名宛人とする公労委の救済命令の適否 2 公労委の救済命令の名宛人とされた行政機関は右救済命令の取消訴訟の原告となり得るか