1 交通事故のため予定していた台湾旅行を中止した場合、右旅行のための航空券等解約費用は、通常生ずべき損害となるとした事例 2 受働債権が、不法行為にもとづく損害賠償請求権である場合でも、相殺が許されるとした事例
1 法廷内における看守の戒護権限と訴訟指揮権あるいは法廷警察権 2 法廷等の秩序維持に関する法律2条1項にいう不穏当な言動で裁判所の職務の執行を妨害し、かつ、裁判の威信を著しく害したものに該当するとされた事例
1 民法795条は、養子縁組成立にのみかかわりを持ち、かつその届出受理の要件にとどまって、その存続ないし消滅についてまで一律に夫婦の共同性を要求しているものと解すべきではなく、共同養子縁組の本来の趣旨に反する結果となるか否かを具体的な事件毎に実質的に吟味して、一方の養親を養子間での縁組意思の欠缺が他方の養親と養子との間の養子縁組をも無効とするか否かを決定すべきである。 2 夫婦共同養子縁組の一方養親(甲)と養子(乙)との間で縁組意思の欠缺ある事案において、養親夫婦が事実上離婚状態にある時期に当該縁組届出がなされ、その後右夫婦間の同棲的共同生活が回復しないまま他方養親(丙)は死亡し、甲は乙が丙の養子とされることについては一貫して黙認してきたことなど判示認定事情のもとでは、甲と乙との間の養子縁組を無効としながら、丙と乙との間の養子縁組を有効としても、夫婦共同縁組の本質にもとるものではない
土地・家屋が同一人の所有であるとき、土地について所有権移転の仮登記がされ、ついで家屋について抵当権設定登記がされ、ついで土地について右仮登記の本登記が経由された場合、家屋の競落人は法定地上権の取得を土地所有者に対抗できるか(消極)
1 自動車の一時的貸主の運行供用者責任(積極) 2 借受けた車で夫婦子供が揃ってドライブ中に生じた事故において、夫婦の他人性が否定され、子供のそれが肯定された事例
傷害事件について、犯行の現場に来合わせてはいたが、実行者とあらかじめ共謀したことも、現場共謀も認められないとして、無罪を言い渡した事例
石鹸を指定商品とする「カミロン」という登録商標につき引用の登録商標「ミカロン」と称呼を共通にし、その登録を無効とするのを相当とした事例