1 各別に起訴された2個の罪を常習一罪と認定するに当り、後の起訴につき公訴棄却をし、前の起訴について訴因変更をすることの要否 2 立証趣旨の拘束力
1 第三者に対する鉄微粒粉飛散によるニューサンスが、工場建物の賃貸借におけるニューサンス禁止の特約違反にあたるとされた事例 2 ニューサンス禁止の特約違反が工場建物の賃貸借解除の理由にあたるとされた事例
1 6才11カ月の被害者の飛出し事故につき、免責の抗弁を排斥したが、被害者自身とその監護者にも50%の過失があると判示した事例 2 学童の逸失利益算定の基礎に、全企業20才男子平均給与額を採用し、原告主張の全国勤労者の平均賃金によらなかった事例
中華民国民法には、子の監護者の変更を認める旨の明示の規定はないが、同法1055条によれば、裁判離婚の場合、裁判所は約定の有無に拘らず、子の利益のため監護者を選定することができるのであるから、さきに調停において監護者の約定をしても、裁判所は子の利益のため監護者を変更することができる
先行者によって犯罪の実行が開始された後、中途から共同犯行の意思の連絡ないし共謀のもとにこれに介入した(承継的共同正犯)場合、後行者は介入後の行為についてのみ共同正犯としての責任があるとされた事例
甲組合の締結したユニオン・ショップ協定の効力は、右協定締結後に乙組合が結成された場合でも、乙組合の組合員に及ばないか
1 税務署員に贈賄する意思がないのに、その意思があるように申し向けて小切手等を交付させることと詐欺罪の成否 2 人を欺罔して交付させた小切手等の中に、その者への手数料報酬の趣旨が一部含まれていた場合と詐欺罪の成立範囲
1 土地の売買契約の成立と右土地の売渡の差止めを求める納税者訴訟の訴の利益 2 公有財産の売却方法と地方公共団体の長の裁量権 3 区有地の随意売却が適法とされた事例
民法958条の3にいわゆる特別縁故者とは、被相続人の生前において特別の縁故関係にあった者に限定され、被相続人の死後、その葬儀、供養等をしたとしても、その事実は、生前の特別縁故関係の存否程度を推測させる事情となりうるに止り、それ自体は特別縁故性を具有するものではないとし、申立人による葬儀、供養は主として農村を支配する社会的習俗および同族感情に由来するものと考えられるから生前の特別縁故関係を推測させる事情としては稀薄であるとして申立を却下した事例