1 被解雇者の集団(争議団)に団体交渉及び争議権を認めた事例 2 天幕、立札、赤旗を設置したのが労働組合でなくて被解雇者個人であると認めた例 3 右争議団の右設置行為が正当な争議行為に当たるか否かを判断したうえ、会社の被解雇者に対する右天幕等の収去土地明渡請求を一部認容し、一部権利濫用として棄却した事例
1 増改築許可の裁判と借地法7条の土地所有者の異議権 2 借地契約の残存期間は1年に満たないが、期間延長は更新拒絶の機会を失なわせるとして借地期間の延長をしなかった事例 3 増改築許可に伴う付随処分として、借地権価格の約3%にあたる金銭の支払を命じた事例
振出人として甲会社Aと記載し、その名下に甲会社社長の職印が押されている場合に、甲会社の振出責任が否定され、A個人の振出責任が認められた事例
土地および建物につき、原審判時より約1年前になされた鑑定評価額を基準とした遺産分割審判を、鑑定時と原審判時の間で少なからぬ価格の変動があったものと認められるとして取消し、宅地につき、10パーセントの増額、建物につき残存耐用年数1年減、減価率2パーセント増の修正を加えたうえ自判した事例
特別縁故者への相続財産分与事件において、「相続財産全部を付与する趣旨であるのに客観的にはその一部を与える審判がなされ、残余財産の存在することを裁判所において認識していなかった場合には、右残余財産は未だ国庫に帰属しておらないで、民訴法195条1項を類推し、その財産につき、更に追加して分与の審判をすることができる
兇器準備集合罪と、その成立後、その継続中に行われた公務執行妨害罪、暴力行為等処罰に関する法律1条の罪、道路交通法115条の罪とは併合罪の関係にあるとした一事例
自動車の保管場所の確保等に関する法律第8条第2項第2号(第5条第2項第2号違反)の法意に照して同号の罪の犯意が認められるとされた事例
公安委員会の付した許可条件に違反した集団示威運動(坐り込み)の指導につき、社会的に相当な行為でなく違法性が阻却されないとした事例
手袋に関する意匠権について、権利者から委託を受けてその実施品の縫製加工を行なっていたにすぎない者は実施許諾を得たとはいえないとされた事例
1 「折畳自在脚」に関する実用新案権と権利侵害の成否(積極) 2 旧実用新案法と「型の考案」の意味 3 実用新案権の共有権者と損害額の按分比率 4 実用新案権に基づく差止予防請求が認められた事例
当事者の一方が相手方不知の間に婚姻届をした場合でも、その当時当事者間に夫婦としての実質的生活関係を継続している等の事情があるときは、右届出が無効であっても相手方においてこれを追認したものというべきであり、右追認によって婚姻はその届出の当初に遡って効力を生ずる
特定の寺の住職として寺を管理・運営するのではなく、いわゆる在家出家と称され、僧侶となっても日常生活・社会生活上何ら具体的な変動はない等判示事情のもとでは、戸籍法107条にいう正当な事由があるとは認められない
車両の転回方法が道路交通法25条の2にいう「他の車両等の正常な交通を妨害するおそれがあるとき」と右転回車両に対する後続車の協力義務の有無