1 商法494条にいう「不正の請託」の意義 2 商法494条にいう「不正の請託」にあたるとされた事例 いわゆる総会屋に関する同条の罪の成立
1 被担保手形金の回収不能による損害と担保手形偽造との因果関係 2 被用者の偽造印による手形裏書偽造につき使用者責任を認めた事例
1 代物弁済の予約につき請求権保全の仮登記が経由されている不動産の所有権が第三者に移転したときと予約完結権行使の相手方 2 同一債権担保のため不動産に代物弁済の予約とともに設定されている抵当権が転抵当に供されている場合と予約完結権行使の許否
約束手形の振出人が所持人との間で手形を受戻さずに手形債務の一部弁済、残額免除の和解をなした場合、この事実を右手形の再遡求権者に対抗できるか
従業員が代表取締役所有の自動車を無断私用運転中惹起した人身および物件事故について会社に使用者責任、代表取締役に運行供用者責任および代理監督者責任が認められた事例
1 旧意匠法(大正10年法律第98号)9条にいう「其ノ意匠実施ノ事業ヲ為シ」の意義 2 旧意匠法9条による実施権の行使の範囲
1 道路交通法42条にいわゆる左右の見とおしのきかない交差点に当る事例 2 道路交通法42条の徐行義務違反と刑法上の業務上の過失との関係 3 道路交通法42条の徐行義務に違反した自動車の運転者に対し、業務上過失致死罪の成立を認めなかった事例
1 国鉄大阪駅ホームにおける学生約100名による国鉄運賃値上げ反対のデモ行進につき業務妨害の犯意、構成要件の充足、実質的違法性を認めた事例(但し、列車遅延については責任がないとする) 2 右事件につき共謀を認めなかった一事例
婚外子の氏を父の氏へ変更するにつき、本妻の異議の如きは、その許否の唯一絶対の要件とすべきではなく、正当婚家庭成立の事情、家族構成、その破綻の事情、また婚外子の家庭の家族構成、父との結合関係、生活状況などとともに、一事情として斟酌すれば足りるものであって、婚外子(25歳)の父の正当婚家庭においてその嫡出子らはすでに独立してそれぞれの生活を営むに到っており、婚外子が父の戸籍に入ったからといって社会生活上特段の不利益を蒙ることは考えられず、又婚外子の父の本妻との婚姻関係は既に崩壊に瀕している状況であるなど判示事情のもとにおいては、申立人の氏を父の氏へ変更することの許可するのが相当である
貨物自動車を運転して対向車道上を右折横断しようとした際、対向進行してきた単車と接触した事案にき、右貨物自動車の運転者に過失があるとされた事例
1 権利能力のない社団の会長たる資格に基づき個人名で訴訟を提起した当事者が死亡した場合における訴訟終了の有無 2 この場合における受継義務者