1 証拠の発見が上告審係属中になされた場合と再審の要件としての証拠の新規性 2 鑑定人による鑑定内容の相異と証拠の新規性
1 牽連犯を構成する二罪の中間に別罪の確定裁判が介在する場合と刑法54条の適用 2 偽造運転免許証の携帯運転と偽造公文書行使罪の成否
1 未成年者の監護その他福祉に関する問題については、未成年者の住所地の裁判所に裁判管轄権ありとするのが国際私法の原則であり、これに反する当事者間の管轄合意は拘束力がない 2 わが国の裁判所における渉外的子の監護者決定は、もっぱらわが国の国際私法たる法例によるべきところ、渉外的身分関係の安定と子の福祉の増進という公益性の強い親子間の法律関係については、私的自治の原則を認める余地がなく、法例に反する当事者間の準拠法に関する合意は拘束力がない 3 メキシコの裁判所においてなされた共同監護の決定を、コロラド州法の適用によって、単独監護に決定した事例
1 妻子のあることを知りながらその男性と不倫な関係を深め、その妻子に影響を及ぼさずには措かない非嫡出子を分娩することは、その男性が妻に、対し負っている守操義務・健全な家庭生活の育成に努むべき義務の違反に加担した権利侵害であって、相手方の妻に与えた精神上の苦痛に対し慰藉料を支払うべき義務がある 2 女性が一旦懐妊すれば正当な事由のないかぎり堕胎することは法の許さないところであるが、妊娠するかどうかは母親の責任において支配できるところであるから、非嫡出子の母が父に対し認知を求めることは、父の妻に対する不法行為の原因となりうる