証拠開示問題に関する二つの最高裁決定 (その1)訴訟指揮権に基づく証拠開示命令の可否 (その2)検察官申請証人の検察官に対する供述調書についての証拠開示命令が違法であるとされた事例
「開口及び子翼つき推進器翼」に関する実用新案登録出願につき拒絶査定不服審判の手続中、共同出願人の1人が死亡したのを看過した審決を違法として他の1人から提起した審決取消訴訟において、これを取消した事例
抵当権設定契約が錯誤により無効であってもこれを締結する前提として同時に約定された準消費貸借契約には要素の錯誤がないとされた事例
1 地下鉄工事による騒音の違法性判断の基準限度と「騒音防止に関する都条例」との関係 2 地下鉄工事による騒音につき、原審の判断を維持し、同工事の注文者である東京都に民法716条但書所定の過失ありとした事例
遺産である農地の自作は、他に小作させたり荒廃させたりしないという意味において農地として価格を保存する行為にもあたるのであるから、他の相続人中にも遺産を自作の形で耕作しているものがあり、右自作による利益がいくばくであるか確定するに足りる明確な証拠がないこと等の事情の下においては、右自作による利益を遺産分割にあたり、特に斟酌する必要は認められない
1 べトナム出張中無断一時帰国したことを理由とする懲戒解雇が苛酷であって無効とされた事例 2 解雇後の中間収入を控除すると平均賃金の6割以下になる場合、6割の限度で賃金の支払を命じた事例
1 痔疾の勾留被疑者の捜査官に対する供述調書について、その任意性を否定した事例 2 捜査官が被疑者の弁護人選任権を制限したとの理由で、捜査官に対する供述調書の証拠能力を否定した事例
1 刑法259条の「権利、義務ニ関スル他人ノ文書」には小切手も含まれるか 2 同条の罪が成立するためには文書を有形的に毀損することを要するか