1 土地収用の事業の認定は抗告訴訟の対象となる処分か 2 土地収用法20条3号の「土地の適正且つ合理的な利用に寄与するものであること」の判断基準 3 道路拡張のため日光国立公園内の玄関ロにあたる老杉群のある土地を収用することが、土地の適正且つ合理的な利用に寄与するものでないとされた事例
壬申戸籍編製の際の取扱いとしては、同一戸籍内での父子異姓は認められなかったのであるから、その趣旨からすれば、同法に基づき創設した氏の効果は、戸籍に表示されているかぎりにおいては、申立人の父にも及んでいるものと解すべきであり、判示認定事情のもとにおいては、それが法律上許されないものといい得ないのは勿論、錯誤であると断定することもできない
1 暴力団のなぐり込みに対する反撃の事案について、殺人の共謀共同正犯の起訴に対し傷害致死を認定した事例 2 右同起訴に対し、殺人の幇助を認定した事例
1 朝鮮民主主義人民共和国の国籍を有すると主張する者に大韓民国人であるとして韓国法が適用された事例 2 大韓民国人について昭和31年当時生じた相続の相続人
1 親が生活困難な場合には、自己、配偶者及び未成熟子につき自己の地位・職業にほぼ相応した生活程度を維持し得る限度で、親の生活の扶助としてその扶養をなすべきことを原則とする 2 子の扶養を受けている配偶者に対する婚姻費用分担申立及び多額の負債の弁済に追われている子に対する扶養料支払申立は、判示事情のもとにおいては相当でない
事件本人は既に養親となるべき者に養育されているが親権者が行方不明のため養子縁組ができない場合には、代諾により養子縁組をさせるため所在の明らかな一方の親に親権者を変更するのが相当である
1 不動産の一部に加工して別個の不動産が生成された場合に、民法242条の類推適用があるとされた事例 2 旧所得税法9条1項8号の資産の取得価額
歴代の住職が同一の氏を称し、その氏が寺格その他信仰上有利であるとしても、40有余年の間現在の氏を称して何ら不便不都合なく過して来たことなど判示事情のもとにおいては、戸籍法107条1項にいわゆる「やむを得ない事由」にあたらない
従前の土地の一部を賃借している者に対し仮換地の指定はなされたが、本換地の指定がなされなかった場合に、従前の土地の賃借人は本換地された土地を使用する権限を有するか
1 鞭打損傷を蒙った被害者の事故後の胃腸疾患と事故との因果関係の有無(消極) 2 傷害を蒙った被害者の慰謝料 3 夫の傷害に関する妻の固有の慰謝料
1 建物利用に不可欠な通路としての目的をもつ借地権は借地法の適用がある 2 申立人所有地およびその土地上の建物譲渡に際し、右借地権の目的土地についてなされた借地権譲渡許可の申立を無条件で認容した事例 3 右譲渡すべき建物が、申立人の所有地上にある場合、相手方の優先譲受申立は認められない