1 船員が同僚留守宅での暴行、乗組員への暴行脅迫、帰船時刻に遅刻等の所為により解雇されたのを有効と認めた例 2 船員が乗船中の同僚の留守宅でその家族に暴行をしたことが船員労働の特殊性上業務に支障を来す非行として解雇事由となるとされた事例
離婚と財産分与を求める調停事件において前者につき家事審判法24条1項による審判をするときは、それと密接不可分の関係にある後者についても同時に審判を行うことができ、同条第2項はかかる不可分の審判事項についてまでその分離判断をするよう定めているものではないと解する
1 供託金払渡請求却下処分につき抗告訴訟を提起しないで、直接国に対し供託金払渡請求訴訟を提起することの適否 2 弁済供託の供託金取戻請求権の消滅時効の起算点
1 単なる同居ではなく転貸に該当するとされた事例 2 無断転貸について背信行為と認めるに足りない特段の事情が存するとされた事例
「接着用薄膜の製造法」に関する特許発明について、引用例(米国特許明細書)とは二物質を接着させるについてその接着力を生起する条件を異にし、その目的とする商品を異にするとして無効審判請求が理由ないとした審決を是認した事例
「一眼レフレックスカメラ」に関する特許発明における反射鏡の転位復元の機構が審決に示された二つの公知例と格別の技術的相違点を有しないとして、その特許を無効とした審決を是認した事例
1 土地賃借権譲渡許可の申立を認容した事例 2 借地上の建物が担保権設定による所有権移転登記のなされた後でも本件の事実関係のもとでは建物譲渡前の申立といえる
1 いわゆる「いっせい学力調査」の適法性(積極) 2 地方公務員法第37条・第61条第4号により処罰される「あおり」「そそのかし」行為の意義
日本人子から亡韓国人に対し韓国法上の出訴期間経過後(日本法上は出訴期間内)に提起された認知請求事件につき、原告の訴を必要とする利益と出訴期間を定めた趣旨ならびに法例33条の精神に照らし、その訴を不適法とすることはできないとした事例
10数年前から公認各種学校である編物学院を経営してその院長を勤め、編物に関する協会・団体等の各種役職にあり、また、24年間の長きにわたる婚姻生活中公私共にその氏を使用して活動してきたことなど判示事情があって、離婚により復氏したことが当事者に不当な不利益を強いる場合においては、戸籍法107条1項により離婚前の氏に変更することができる