1 些細な非行が小企業従業員の融和協調をみだすものとして解雇事由とされた事例 2 労働力不足の世相が解雇権濫用の法理に及ぼす影響
「エース」の文字は、商品の品位・品質を現わす形容詞的な用法に使われるから、「リポエース」という商標の登録を出願しても、すでに「リポ」という商標が同じ指定商品化学品などについて登録されている以上、右出願についてその登録を拒絶するのが相当であるとした事例
登録実用新案の登録無効審判の請求を成り立たないとする審決の取消訴訟において、原告の主張事実は争いないところとされながら、無効理由の存否について判断を示した事例
1 国家公務員法第79条の起訴休職処分は自由裁量処分か 2 起訴休職処分が目的及び効果に照らし裁量権の行使を誤ったとして取消された事例
夫、その不貞行為の相手方および両者の不倫行為を容認して婚姻を破綻させるに至った夫の養父の共同不法行為を認定し、離婚・慰藉料・弁護士費用につき認容した上、3年間毎月2万円の財産分与の支払いを命じた事例
1 防火地域の指定等を理由に借地条件を変更した事例 2 借地人に財産上の給付として更地価格の10%にあたる金銭の支払を命じた事例
1 いわゆる一般的指定の取消をもとめうるか 2 一般的指定の適否 1(1) 一般的指定は弁護人の秘密交通権を実質的に制限するものであり、指定書の謄本が弁護人にも交付されるから刑訴法39条3項による指定と解すべきである (2) 秘密交通権は憲法34条により保障せられたもので特段の事情のない限り制限できないものであるのに一般的指定により事実上秘密交通権が制限せられるから違法な措置である 2(1) 一般的指定は被疑者に謄本が交付され、しかも具体的指定がない限り接見を拒否する取扱であるから刑訴39条3項の処分と解すべきである (2) 検察官の面接指定は具体的になすべきであり、一般的に予め接見を禁止する措置をとることは刑訴法39条3項の権限を逸脱するもので違法である