土地所有者が自己も共有者の1人である(持分3分の1)地上建物の他の共有者(持分3分の2)を相手どり提起した建物収去、土地明渡請求につき、収去費用の割合を主文に明示してこれを認容した事例
「噴霧器」に関する実用新案権について、被告の製品は登録実用新案と共通する点はいずれも公知技術に属し、相違する点も単に公知技術を利用しているに過ぎないとして権利牴触なしとした事例
1 熔接棒販売の競業者の一方が使用する標章が、広く認識される程度に至っていない場合には不正競争防止法1条1項1号を理由とする請求は認められないとした事例 2 従業員の引抜き、あるいは、競業者の営業を妨害する挨拶状の配布を理由とする不法行為の成立が否定された事例
1 無断転貸が賃貸人に対する背信行為と認めるに足らない特段の事情あるものとして、契約解除が認められなかった事例 2 右の場合における転借人の地位(賃貸人との関係)
1 先入車両優先の原則と広い道路通行車両優先の原則との関係 2 訴訟に備えて破損自動車をそのまま保管した費用は相当因果関係ある損害ではないとした事例
父の認知のある婚外子たる韓国人子からの日本人女に対する母子関係存在確認申立事件において、婚外母子関係成立に関する準拠法は法例17条の類推により子の出生当時の母の本国法であるとして、日本法を適用した事例
登録出願にかかる商標(欧文字ペン書筆記体で「Winner」を横書したもの)は引用の既登録商標(筆記体で「Pennant Winner」の欧文字及び小さく片仮名で「ペナント・ウインナー」の文字を2段に横書したもの)と「優勝者」の観念を共通し、類似の商標として拒絶するのを相当とした事例
両親が離婚に際し、子の扶養は母の負担において行う旨協議したが、その後母が自らの責に帰すべき事由により扶養困難な事態を早期に生ぜしめた場合、これをもって直ちに父をして扶養料を負担せしむべき特別の事情が発生したものと解することはできないとして未成熟子の父に対する扶養の申立を却下した事例
1 音楽著作権について偽作かどうかの判断が示された事例 2 B楽曲がA楽曲の偽作であることを理由とする訴提起が不法行為を構成しないとした事例
保護処分の決定における罪となるべき事実の摘示には、刑事事件の判決書におけるほどの厳格性は要求されていないにしても、犯罪を構成する具体的事実をある程度特定すべきであって、犯罪の日時場所を欠くのみでなく、犯罪を構成する具体的事実の表示に欠けている原決定は、少年審判規則36条に違反する