1 「給油所」に関する実用新案権について、被告の給油所が原告の登録実用新案の技術的範囲に属することが争いのないことを前提とし、直ちに、差止請求を認容した事例 2 被告の給油所に用いられている装置の一部であっても、その物の性質効用から、侵害物件にのみ使用される物件ではないとして、いわゆる「間接侵害」の成立を否定した事例 3 右権利の出願時における被告の給油所が、その構成は原告の登録実用新案と同じではないとして、先使用権の主張が排斥された事例
被用者が会社に対して労働協約により、交通事故についての賠償責任を負わないときは、その身元保証人もまた責任を負わないとされた事例
起訴状(略式命令請求書)との間に記載内容上軽微とはいえない差異がある略式命令に対し正式裁判の請求がなされ公判が開始された場合における審理の対象
1 暴力行為等処罰ニ関スル法律1条にいう「団体の威力」を示した場合にあたらないと判断した事例 2 軽微な有形力の行使につき、その目的・手段・動機等に照らし実質的違法性を欠き可罰性がないものとした事例
盗難手形を取得するにつき盗難手形であることを知らなくても、社会通念上必要とする注意を怠ったものとして重過失の抗弁を認容した事例
1 夫の運転する車に同乗中の妻は自賠法3条の他人にあたるとされた事例 2 夫の過失による妻に対する傷害行為が、違法性を阻却される場合にあたらないとされた事例 3 保険会社は、夫の車による事故を理由に妻の自賠責保険金の支払を拒絶できない
公判手続更新前の公判廷における証人Aの供述を録取した公判調書を採証するにあたり、証拠の標目として「証人Aの当公判廷における供述」と掲記した瑕疵は、判決に影響を及ぼすか
1 事前準備の際検察官が訴因以外の事実を含む一覧表を提示した行為と裁判官の予断 2 検察官被告人の双方から上訴の申立がありその一方の上訴だけを理由があるとして原判決を破棄する場合主文に他方の上訴を棄却する旨の表示をすることの可否
共同代表取締役の一人が他の共同代表取締役の署名印章を冒用して共同代表の形でした会社名義の文書の作成と文書偽造罪の成立
スライドファスナーに関する意匠につき、登録を出願したものと拒絶理由に挙げられた引用意匠との相違点が吊下取手の部分にあるに止まり、しかも、その部分も出願前すでに普通にみられるありふれた形状のものであるときには、引用意匠をもってその登録を拒絶するのは正当であるとした事例