既知の物質について除草法という新しい用途を発明し、除草剤組成物として特許された場合、その特許請求の範囲の記載にとくに限定はないが、除草の用に供する場合の有効成分は1アール当り約56.1グラムから約1.122グラムの割合であることをその限界とすると認定し、この下限をはるかに下廻る成分を含むにすぎない除草剤については、その技術的範囲に属しないとした事例
自動車の運転者の、(1)酒に酔い正常な運転ができないおそれがある状態で自動車を運転した罪と、(2)右酒酔いのため注意力が散漫になり、前方注視が困難な状態になったのに、かかる状態のもとにおける運転を中止して事故の発生を未然に防止すべき 業務上の注意義務に違背して、この状態のままで自動車の運転を継続したため、歩行者を負傷させた罪との関係
1 停止条件付代物弁済契約または代物弁済予約の形式を採った債権担保契約と債権者の清算義務 2 右契約上の権利者が目的不動産を債務者の所有物として差し押えた他の債権者に対して行使しうる権利の限度
競売法による不動産競売事件の記録に強制競売の申立てが添附され、競落許可決定確定後競落代金支払前に各債権者の債権が弁済された場合において、競落人は競落物件を取得するか(積極)
勾留請求を却下する裁判に対し,準抗告を申立て、執行停止を申請したまま、準抗告裁判所の裁判があるまでの間、被疑者の身柄拘束を継続した検察官の措置を違法とし、国家賠償を命じた事例
「コンクリート柱構築装置」に関する特許発明について、旧特許法の下における無効審判手続に関し、その請求人の利害関係だけが争点とされた事例
就業規則労働契約等に懲戒に関する定めがないときでも、使用者は退職金受給資格停止の効果を伴なわない懲戒解雇をなしうると判断した事例
1 交通事故で死亡した夫婦の遺族に総額金2、198万円余の損害賠償が認められた事例 2 前方に靄がかかって見透しのきかない時の注意義務 3 客の運転手に対する左折の指示に過失がないとされた事例