法廷において暴言を発したり喧騒を極めたりして、裁判所の職務の執行を妨害し、または、裁判の威信を著しく害したため、被告人らを監置処分に付した事例
夫婦の一方が他方配偶者の意思に反し或は正当の事由もなく、独断的に別居をした場合には、その者は他に特段の事由(未成年の子を伴っている等)のない限り他方配偶者に対し婚姻費用分担の請求をすることはできない。
1 婚姻費用分担義務にもとづく金銭給付と、配偶者の協力義務特にその一部たる貞操義務の誠実な遂行とは、表裏一体をなす性質のものであって、妻の不貞が夫婦別居の動機と無縁であったとしても、分担額の決定にあたっては、貞操義務上有責の妻の受くべき額は、無責の妻の受くべき額より削減されることを免れない 2 いわゆる生活保護基準方式により婚姻費用分担額を算定した事例
1 家裁の審判における婚姻費用分担の始期については、審判申立以前でも分担を必要とした事情の認められるかぎり、分担について紛争を生じた当初に遡ってその分担関係を定めうるものと解すべきである。 2 夫の妻に対する婚姻費用分担額を算定するにあたり、夫の母に対する生活費支給額を控除しなかった原審判を不相当とした事例 3 婚姻費用分担額算定にあたり、いわゆる労研方式を採用することにつきその是否を判断した事例
1 いわゆる織機登録権を執行の対象として仮差押決定をすることができるか 2 仮差押決定の執行の対象が権利でなく事実上の利益にすぎない場合と第三者異議の訴えの許否
1 財前金利なる侯補者がある場合における「だいぜんまさかつ」と記載された投票の効力 2 前項の場合における「ざ」の字の記載のみが判明する投票および「ダイ」とのみ記載された投票の効力 3 第一項の場合における「大提金利」と記載された投票の効力
1 「即席ハンバーグの製造法」に関する特許権について、その特許請求の範囲に、「澱粉質」とあるものが、単なる糊料としての役割だけでなく、通常用いられる原料を指すと認定し、被告の使用するパン粉が糊料となるかどうか関係なく、この「澱粉質」に含まれるとし、権利侵害を認定した事例 2 特許権侵害の損害額を算出するに当たり、被告の販売額を認定したうえ、原告の営業における利益率によって得られた額を損害額とした事例
土地賃貸人が賃借人との間の土地賃貸借契約終了による土地明渡請求権(賃借物返還請求権)に基いて地上建物の占有者に対し直接その妨害排除を求めることができるか
1 車から積載物を下すことが運送業者の業務範囲であるが荷主の業務でもあると認められた事例 2 その際の現場監督の注意義務
1 爆発物取締罰則第1条にいう「人ノ身体財産ヲ害セントスルノ目的ヲ以テ」の意義 2 刑訴法第212条第2項第4号にいう「罪を行い終ってから間がないとき」および「誰何されて逃走しようとするとき」にあたるとされた事例