韓国新民法施行前になされた韓国人男と元日本人女間の重婚につき、婚姻当時の韓国の慣習によれば重婚は当然無効であるとして家事審判法第23条により無効確認の審判をした事例
民法第892条の「推定相続人にその他の著しい非行があったとき」とは、直接被相続人に対する非行がなされた場合のみを指称すると同時に、相続権を剥奪するに相応する程度の重大な非行があったことを要すると解すべきであって、家名を著しく汚す非行・犯罪を犯し刑に処せられる等の事情があっても、右の要件を充さぬ場合は廃除の原因に当らない
外壁及び柱を共通とし、1個の小売市場に供された建物を外形的区分及び経済的利用関係からみて2個の建物であるとされた事例
1 約定の著作物使用料の遅滞期間中、使用料のほかに、その使用料の倍額を違約金として支払う旨の、著作権管理団体の約定に基く請求が認容された事例 2 キャバレー営業所に常置の楽団による音楽演奏の場合、キャバレー営業主を演奏権侵害者であると認めた事例
日本に在住する米国人(インディアナ州)が配偶者の子(日本人)を養子とするにつき、反致を認めながら、すべて未成年者縁組に裁判所の養子決定を必要とする養親の本国法を尊重し、とくに家庭裁判所の審査を行なうべきであるとして許可審判した事例
滞納処分による船舶の差押登記後、その船舶の所有権を取得した第三者は、公売処分の違法を理由として、不法行為による損害賠償を請求できるか
造成宅地が水害により崩壊し、その土砂により下流地域の他人の庭園が埋没した本案につき、宅地造成工事のかしを認定し、造成者(かつ宅地所有、占有者)に対し損害賠償を認めた事例
自己の保管する他人の物件を第三者に担保に供した後、再度、別途債務のため同一人に担保に供する行為が不可罰的事後行為に該るとされた事例
借地権の設定後地上建物の保存登記前に土地の所有権移転請求権保全の仮登記に基づいて本登記をした者に対する借地権の対抗力の有無