1 威力業務妨害罪は、警察官職務執行法5条後段の制止行為の対象となるか 2 郵便局における労働争議に際し、ピケ隊によって当該郵便局の一切の業務が停止された場合と右警察官職務執行法5条後段の「財産に重大な損害を受ける虞があって急を要する場合」との関係 3 ピケッティングが威力業務妨害罪を構成する場合におけるピケ隊員に対する警察官の引き抜き行為の適法性
外国為替管理令第19条第1項第2項に該当する者が支払手段等の輸出入にあたって同令第20条の税関の確認を受けないことと外国為替及び外国貿易管理法第45条第70条第18号違反罪の成否
1 期限の利益喪失約款は相殺により対抗が許される場合に限って差押債権者に対し効力が認められるとされた例 2 右約款の対抗力の有無は被差押債権の第一次の差押債権者に対する関係だけではなく、反対債権の弁済期前に被差押債権を差し押えた第二次、第三次の差押債権者に対する関係においても同一と認められた例
「会社の承認を得ないで在籍のまま他に雇入れられたとき」懲戒解雇する旨の就業規則あるにもかかわらず、二重雇傭者の解雇を無効とした事例
塩酸ジアセチルモルヒネを含有する麻薬を譲渡したとの訴因につき、譲渡物件が右麻薬であったと認めるに足りる確証はないとされた一事例
1 地代家賃統制令23条2項にいう「建物」の定義 2 同項にいう併用住宅の一部が、居住かつ事業用に共用され、その使用割合が判然としない場合における事業用部分の床面積の算定
偽造通貨知情行使とする司法警察員の送致事実に対し、一般人をして真正な紙幣と誤認させる程度の外観を有していない裏なし紙幣は、偽造または変造紙幣でないとして、詐欺罪の成立を認めた事例
1 子の申立にかかる嫡出子否認調停事件につき、23条審判をした事例 2 民法第777条の「夫が子の出生を知った時」とは、単に夫が妻の出産事実を知るのみならず、それが嫡出推定をうける関係にあることを知った時を意味すると解すべきである
1 労働委員会が救済命令において使用者に支払を命じる給与相当額の意義 2 使用者は労働委員会の審査中、労働者に中間収入ありと主張せず、救済命令取消訴訟においてはじめてこれを主張することができるか