夫の側に妻との同居を拒否する正当事由が認められないとして、諸般の事情を考慮した上、夫に対し妻の住居において同居することを命じた事例
強盗致傷を犯した外因性の精神薄弱兼外因性てんかん患者である少年に対して、本件非行はてんかんの発作としてなされたもので心神喪失中の行為であるから罪にならないとして、事件を審判不開始決定した事例
1 国家公務員の懲戒免職処分の処分説明書中処分の事由の記載方法 2 国家公務員の懲戒免職処分取消訴訟において行政庁は処分説明書に記載されていない事実を処分事由として主張できるか
1 株式会社の代表取締役が取引銀行に預金の二重払をさせたことについて商法266条の3第1項、民法709条の責任ありとされ例 2 破産宣告の公告後の弁済の効力 3 損害の発生が専ら加害者の欺罔手段によるものであるとして過失相殺が排斥された例
1 夫と他女間の子を養育して来た妻は、その子の事故死によって扶養請求権喪失の損害賠償を請求できるか(消極) 2 右の場合の妻の慰藉料請求(積極) 3 業務命令に違反して、同乗の助手に事故車の運転を委ねた運転者が、自賠法3条の「他人」にあたるとされた事例
1 威力業務妨害罪は、警察官職務執行法5条後段の制止行為の対象となるか 2 郵便局における労働争議に際し、ピケ隊によって当該郵便局の一切の業務が停止された場合と右警察官職務執行法5条後段の「財産に重大な損害を受ける虞があって急を要する場合」との関係 3 ピケッティングが威力業務妨害罪を構成する場合におけるピケ隊員に対する警察官の引き抜き行為の適法性
外国為替管理令第19条第1項第2項に該当する者が支払手段等の輸出入にあたって同令第20条の税関の確認を受けないことと外国為替及び外国貿易管理法第45条第70条第18号違反罪の成否
1 期限の利益喪失約款は相殺により対抗が許される場合に限って差押債権者に対し効力が認められるとされた例 2 右約款の対抗力の有無は被差押債権の第一次の差押債権者に対する関係だけではなく、反対債権の弁済期前に被差押債権を差し押えた第二次、第三次の差押債権者に対する関係においても同一と認められた例