離婚後他女と再婚し、その間の子および妻の親族とともに生活体を構成している父親に対し、先妻との間の未成熟子に対する扶養料を定めた事例
建物完成後直ちに建築主はこれを敷地所有者に贈与し、敷地所有者は右建物を建築主に賃貸する旨の契約書が作成された場合に、建物の所有者は依然として建築主であり、契約書の文言は建築主の借地契約上の債務につき建物を担保に供する趣旨であると認めた事例
いまだ明らかにされていない同種手口による余罪も相当潜在するおそれもあるので、少年の自白のみで、他に補強証拠もないのに犯行日時を特定し、かつ自白どおりの犯罪事実を認定することは著しく危険であるとして一部事実について非行なしとした事例
夫の側に妻との同居を拒否する正当事由が認められないとして、諸般の事情を考慮した上、夫に対し妻の住居において同居することを命じた事例
強盗致傷を犯した外因性の精神薄弱兼外因性てんかん患者である少年に対して、本件非行はてんかんの発作としてなされたもので心神喪失中の行為であるから罪にならないとして、事件を審判不開始決定した事例
1 国家公務員の懲戒免職処分の処分説明書中処分の事由の記載方法 2 国家公務員の懲戒免職処分取消訴訟において行政庁は処分説明書に記載されていない事実を処分事由として主張できるか
1 株式会社の代表取締役が取引銀行に預金の二重払をさせたことについて商法266条の3第1項、民法709条の責任ありとされ例 2 破産宣告の公告後の弁済の効力 3 損害の発生が専ら加害者の欺罔手段によるものであるとして過失相殺が排斥された例
1 夫と他女間の子を養育して来た妻は、その子の事故死によって扶養請求権喪失の損害賠償を請求できるか(消極) 2 右の場合の妻の慰藉料請求(積極) 3 業務命令に違反して、同乗の助手に事故車の運転を委ねた運転者が、自賠法3条の「他人」にあたるとされた事例