1 占有権を被保全権利とする仮処分が本権の訴における債務者勝訴の判決のなされたことによって取り消さるべき事情変更があることとなるか 2 仮処分執行により債務者に著しい損害を生ずるとしても、仮処分を取り消すべき特別の事情に当らないとされた事例 3 仮処分を取り消す判決に仮執行の宣言が付せら れた場合、控訴審の審理において右仮執行の結果を無視することができるか
(8)交差点を直進する際の注意義務に関するもの 小型乗用自動車を運転して交差点を通過しようとした際、左方から進行して来た自動二輪車に自動車を接触させた事故について、右自動車の運転者には過失が認められず、事故の原因はもっぱら自動二輪車の運転者の過失にあると認めた事例
1 土地賃借人が該地上の建物に設定した抵当権の効力は当該土地の賃借権に及ぶか 2 地上建物に抵当権を設定した土地賃借人は抵当建物の競落人に対し地主に代位して当該土地の明渡を請求できるか
1 相続人の1人が遺産たる不動産に設定された被相続人の抵当債務を弁済し、更に被相続人および他の共同相続人の扶養と被相続人の葬式費用の負担にあたった等の事情は、遺産分割にあたり考慮すべきではない。 2 家事審判規則第109条により現物分割を受けた相続人が他の相続人に対して負担する債務につき、一定期間支払の猶予を受けたりすることは、相続人間の公平を害し、相続分に応じてなすべきものとする遺産分割の本旨に反する。
婚姻費用の分担額を定めるに際し、分担義務者が個人会社の代表取締役でその収入を明確にすることが不可能の場合には、必ずしもこれを確定することを要せず、相当程度幅のある認定をもって足りる