1 公職選挙法第221条第1項第1号の金銭供与の幇助の訴因に対し共同正犯の事実を認定するには訴因変更手続を要するか 2 訴因変更命令には、いわゆる形成的効力が認められるか
1 代物弁済の予約成立後、価格の騰貴により債務額に比し著しく高価となった不動産を代物弁済として取得する旨の予約完結の意思表示の効力 2 代物弁済の目的不動産の価額を債権者が一方的に算定評価する旨の特約がある場合と恣意的に流れ客観的妥当性を欠いた評価の効力
1 占有権を被保全権利とする仮処分が本権の訴における債務者勝訴の判決のなされたことによって取り消さるべき事情変更があることとなるか 2 仮処分執行により債務者に著しい損害を生ずるとしても、仮処分を取り消すべき特別の事情に当らないとされた事例 3 仮処分を取り消す判決に仮執行の宣言が付せら れた場合、控訴審の審理において右仮執行の結果を無視することができるか
(8)交差点を直進する際の注意義務に関するもの 小型乗用自動車を運転して交差点を通過しようとした際、左方から進行して来た自動二輪車に自動車を接触させた事故について、右自動車の運転者には過失が認められず、事故の原因はもっぱら自動二輪車の運転者の過失にあると認めた事例
1 土地賃借人が該地上の建物に設定した抵当権の効力は当該土地の賃借権に及ぶか 2 地上建物に抵当権を設定した土地賃借人は抵当建物の競落人に対し地主に代位して当該土地の明渡を請求できるか
1 相続人の1人が遺産たる不動産に設定された被相続人の抵当債務を弁済し、更に被相続人および他の共同相続人の扶養と被相続人の葬式費用の負担にあたった等の事情は、遺産分割にあたり考慮すべきではない。 2 家事審判規則第109条により現物分割を受けた相続人が他の相続人に対して負担する債務につき、一定期間支払の猶予を受けたりすることは、相続人間の公平を害し、相続分に応じてなすべきものとする遺産分割の本旨に反する。