前審判で老母の引取りを命ぜられた二男が後になってそれを拒否したため、止むをえず、右審判でなされた老母に対する扶養関係を変更し、三男に引取り扶養を、長男と二男に生活費の負担を命じた事例
夫はまずもって妻子に対し、その収入と見合かつ自身の生活程度と同程度の生活を保障すべきであるから、夫が現に同棲中の他女のために支出している生活費は夫の生活費として算入すべきでないとして、別居中の妻子に対し、双方の資産収入、生活費および子の養育費を算出の上分担額を定めた事例
「チーム・ワーク」を要求される小人数のサービス機関の職員が執務能力の点で著しく欠けるところがあり、その解雇処分は就業規則の適用を誤ったものではないとされた事例
1 行政事件訴訟法附則第3条但書にいう旧法によって生じた効力の意義 2 免職された公務員が免職処分の取消訴訟係属中に市議会議員に立候補した場合と行政事件訴訟法第9条のもとにおける右訴の利益の有無
1 刑法第197条の2、第197条の5にいう第三者にあたるものとされた事例 2 刑法第197条の5に基づいて第三者から賄賂の価格を追徴するにあたりその第三者に対して実質上弁解防禦の機会が与えられたものとされた事例
刑法(昭和33年法律第107号による改正前のもの)第197条の4により第三者に対し追徴を命ずることは、憲法第31条、第29条に違反するか
1 公職選挙法第221条第1項第1号の金銭供与の幇助の訴因に対し共同正犯の事実を認定するには訴因変更手続を要するか 2 訴因変更命令には、いわゆる形成的効力が認められるか
1 代物弁済の予約成立後、価格の騰貴により債務額に比し著しく高価となった不動産を代物弁済として取得する旨の予約完結の意思表示の効力 2 代物弁済の目的不動産の価額を債権者が一方的に算定評価する旨の特約がある場合と恣意的に流れ客観的妥当性を欠いた評価の効力