(12)その他 被告人が加害者であることを否定した事例 被告人運転の自動車が被害者と接触したことを認めるにたる証拠がないとして無罪を言い渡した事例
1 相続人の一部に異議がある以上、遺産の範囲を確定せずに相続人間で異議のない一部遺産についてのみ遺産分割することは特段の事情なきかぎり許されない 2 遺産より生じた不動産賃貸料(管理費用を差引いたもの)も遺産分割審判の対象とすべきである 3 原審が相続人間の対立感情融和のためにとった共有形態による分割は、むしろ適切ではなく、換価分割又は単独所有債務負担の方法による分割の方が紛争のより抜本的解決になるとして原審判を取消し差戻した事例
1 自作農創設特別措置法第16条による売渡農地として転用許可をうけ、他に売却処分した場合と当がい農地の旧所有者(同法第3条による買収処分を受けた者)の不当利得返還請求権 2 「創設農地転売の場合旧地主の同意判を要する」という慣習法または慣習の存否
1 宅地建物取引業者が宅地売買などの委任を受け、その目的を達成した場合と報酬請求権 2 宅地建物取引業者の報酬請求につき、最高額の半額を相当と認定した事例
1 株主総会の合併承認決議の不存在が認められる場合といわゆる裁量棄却の可否 2 取締役の選任決議不存在確認につき訴の利益が認められた事例
1 立法行為たる性質を有する行政庁の行為が取消訴訟の対象となりうるものと判断された事例 右の場合に取り消すべき行政庁の行為の範囲 2 健康保険法第43条の9第2項に基づき厚生大臣がなした診療報酬の改定増額行為の効力停止申立てと健康保険組合連合会の当事者適格(消極) 3 右診療報酬の改定増額行為が中医協の答申を得ずになされたことを理由に違法とされた事例 4 行政処分の効力停止決定の効果は遡及するか(消極)