[目次]
第1 はじめに
1 租税犯の意義とほ脱犯の保護法益
2 本稿の構成
第2 ほ脱犯の実行行為について
1 「偽りその他不正の行為」の意義について
2 ほ脱犯の実行行為と本設問との関係について
3 包括説及び制限説について
4 若干の検討
第3 ほ脱犯の主体について
1 「 使用人その他の従業者」は申告納税事務を担当する者に限られるかについて(本設問のA,Bの罪責について)
2 両罰規定について
3 「その他の従業者」の意義について
4 「 従業者」に加功した被身分者の擬律について(本設問のYの罪責について)
5 業務主の責任について(本設問のXの罪責について)
第4 補論
1 ほ脱犯の故意について
2 訴訟条件としての告発について
3 最後に