[目次]
第1 はじめに
1 本報告書作成の経緯
2 本報告書の目的
3 テーマ設定の理由
(1) 口頭主義を補完する書面の重要性(充実した口頭協議を実現するための充実した書面)
(2) 新人弁護士を取り巻く環境の変化に対する不安感
(3) 当事者の裁判所へのもたれかかりの解消
第2 新人弁護士でもできる書面上の工夫(ささやかな取組)
1 取組内容
(1)民事事件(民事訴訟)に関する取組
ア 目標設定
(ア)Nコートモデル
(イ) 労働審判事件における口頭主義を活かした運用
イ 具体的な工夫
(ア) 訴状,事情説明表(第1回口頭弁論期日)
(イ)答弁書(第1回口頭弁論期日)
(ウ)「 充実した口頭協議を行うための準備書面」(第1回口頭弁論期日~第1回弁論準備手続期日)
(エ) 主張対照表を兼ねた時系列表(争点整理の中盤~終盤)
(2) 家事事件(家事調停,家事審判,人事訴訟)への応用
ア 家事調停事件
イ 家事審判事件(別表第2事件)
ウ 人事訴訟事件
2 取組によってもたらされた変化について
(1)報告者の業務の変化
ア 訴え提起前の事前準備の充実化
イ 第1回口頭弁論期日,第1回弁論準備手続期日の充実化
ウ 書面の変化
エ 他業務の効率化
(2)依頼者の変化
ア 信頼関係の強化
イ 依頼者の代理人弁護士に対するもたれかかりの解消
(3)裁判所の変化
ア 第1回口頭弁論期日,第1回弁論準備手続期日の充実化
イ 次回期日指定の間隔の短縮化
ウ 和解勧試の時期及び内容の変化
エ 証拠調べの充実化
オ その他
(4)相手方の変化
ア 相手方の代理人弁護士の変化
イ 相手方に代理人弁護士が就いていない本人訴訟における変化
第3 おわりに(報告者自身の今後の課題)
1 争点整理手続に対する代理人弁護士の意識改善に向けた努力
(1)準備書面等の提出期限の遵守
(2) 民事訴訟実務を改善する意欲を維持すること
(3) 争点整理手続により積極的に参加する意欲を持つ新人弁護士を増やすこと
2 口頭協議の定着化に向けた努力
3 わかりやすい手続の重要性(裁判員裁判からの影響)
4 当事者本人の「気持ち」を置き去りにしない手続の重要性(特に家事事件)
第4 参考文献
民事訴訟の争点整理手続の充実に向けた取組について