[目次]
第1 はじめに
第2 瑕疵概念に関する議論状況の整理
1 客観説と義務違反説(いわゆる瑕疵論争)
2 判例の立場
3 「設置又は管理」の考慮
4 瑕疵論争の評価
第3 瑕疵の判断要素の整理
1 最高裁の事例判断
2 学説上の整理
3 予見可能性と回避可能性の位置付け
第4 瑕疵の分類
第5 下級審裁判例の検討
1 瑕疵認定の全般的な傾向
2 予見可能性と回避可能性の位置付け
3 因果関係における結果回避可能性の考慮
第6 下級審裁判例の分析を踏まえた考察
1 瑕疵判断における予見可能性と回避可能性の一般的傾向
2 要件事実論からの整理
3 審理上の留意点
第7 終わりに
はじめに
第1章 総論
第1 収集裁判例の概況の紹介
第2 使用者責任の意義・性質・機能
第3 取引的不法行為における使用者責任の要件事実
第2章 使用関係
第1 判例及び学説の状況
第2 収集裁判例の分析
第3章 事業執行性
第1 二段構えの構造
第2 使用者の「事業」の範囲
第3 被用者の「職務」の範囲
第4 まとめ
第4章 悪意•重過失
第1 判例及び学説の状況
第2 収集裁判例の分析
第5章 過失相殺
第1 問題の所在
第2 被用者との関係で過失相殺を行わない場合の使用者との関係での過失相殺の可否
第3 使用者との関係で過失相殺が行われる場合の考慮要素と過失割合
第4 職権による過失相殺
おわりに
別表1 個人的取引事案一覧
別表2 取引的不法行為・収集裁判例一覧
別表3 使用関係シート
別表4 職務の範囲・考慮要素シート
別表5 悪意•重過失, 過失相殺シート