判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.877


  • <民事実務研究>投資勧務と不法行為(再論)

    清水俊彦   

    引用形式で表示 総ページ数:16 開始ページ位置:4
  • 民訴改正「要綱試案」の検討(3・完)

    小林秀之    春日偉知郎    加藤新太郎    河野正憲    池田辰夫    倉田卓次   

    第6 訴訟手続に関するその他の事項、第7 裁判、判決の確定及び執行停止、第8 和解並びに請求の放棄及び認諾、第9 訴訟費用、第10 大規模訴訟の審理、第11 簡易裁判所の訴訟手続に関する特則、第12 少額事件の訴訟手続、第13 上訴、第14 再審、第15 督促手続、第16 国際民事訴訟、第17 その他

    引用形式で表示 総ページ数:84 開始ページ位置:20
  • 柏木邦良   

    引用形式で表示 総ページ数:25 開始ページ位置:104
  • 《解  説》
     一 事案の概要等
     本判決は、いわゆるロッキード事件丸紅ルートの被告人榎本敏夫、同檜山廣に対する最高裁判所大法廷による上告審判決である。
     1 丸紅ルート事件の中心となる事案は、ロッキード社のL一〇一一型機の全日空への売込み活動に当たっていた当時の丸紅の社長であった被告人檜山が...

    引用形式で表示 総ページ数:19 開始ページ位置:129
  • 《解  説》
     一 事案の内容は、大学付属病院に勤務する医師であった被告人が、治癒不可能ながんに冒されて入院していた患者が余命数日という末期状態にあったとき、その苦しそうな息づかいを見た妻や息子から、やるだけのことはやったので楽にさせて欲しいと頼まれて、最初点滴を外すなど全面的な治療の中止を行...

    引用形式で表示 総ページ数:15 開始ページ位置:148
  • 最高二小平7.4.28判決

    《解  説》
     一 Xは、所得税の過少申告をしてY(税務署長)から重加算税の賦課決定処分を受け、その取消しを求めて本訴を提起した。
     原審が確定したところによれば、①Xには、株式等の売買により、昭和六〇年に二六〇〇万円余、同六一年に一億〇八〇〇万円余、同六二年に二億一〇〇〇万円余の所得があった...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:163
  • 最高一小平7.3.23判決

    《解  説》
     一 代位弁済した保証人が主債務者に対して取得する原債権と求償権とは、その発生原因となる要件事実を異にし、性質も額も異なる別個の権利であることは、本来当然のことである筈である。ところが、かつては、接木説と呼ばれる考え方があった。それは、代位弁済によって原債権は消滅し、求償権が消滅...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:166
  • 最高三小平7.4.25判決

    《解  説》
     一 患者の遺族らが、「胆のうがんの疑いがあると診断した医師が患者又はその夫に対してその旨の説明をしなかったことは、診療契約上の債務不履行に当たる。」と主張し、損害賠償(慰謝料、説明があれば治ゆしたことを前提とする逸失利益等)を請求したのが本件である。一審判決(本誌六九九号二七九...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:171
  • 最高一小平7.3.9判決

    《解  説》
     一1 タクシー事業及び貸切バス事業を主な営業目的とするY会社は、株主総会において、貸切バス営業の全部を譲渡する旨の決議をした。
     Yの株主であるXらは、右総会の招集手続や決議方法に瑕疵があると主張して、右決議の取消しを求めた。
     2 一審及び原審は、Xらが主張した決議取消事由の...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:176
  • 最高三小平7.4.12決定

    《解  説》
     一 事案の概要
     本件は、麻薬及び向精神薬取締法違反等の被疑事実により代用監獄である警視庁滝野川警察署に勾留され起訴された被告人について、起訴後、弁護人から勾留取消しが請求され、第一回公判期日前に、勾留に関する処分を行う裁判官が命令で請求を却下したところ、第一回公判期日後に弁護...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:178
  • 最高三小平7.4.4決定

    《解  説》
     一 事案の概要
     本件は、ビデオテープの販売、賃貸等を営む被告会社がアニメ映画の海賊版ビデオを情を知りながら販売して頒布したとして、同社及びその代表者が著作権法上の著作権侵害の罪(一一九条一号)により起訴された事案である。
     二 著作権侵害の罪の告訴権者
     1 著作権侵害の罪は...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:180
  • 《解  説》
     一 本件は、拘置所及び刑務所に身柄拘束中の者に対する医療処置の妥当性が争点となった事案である。
     二 事案の概要は以下のとおりである。原告は、昭和五九年八月五日ころ、自宅の台所の床に設置されている水道栓の点検口に転落した。そして、その翌六日、覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕され、...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:182
  • 《解  説》
     XはI市の住民であるが、同市において職員の勤務時間は平日が午前九時から午後五時一五分まで、土曜日は午前九時から午後〇時三〇分までと定められていたのに、実際には平日は午後五時、土曜日は午後〇時までしか勤務せず、職員一人当たり一年間で九一時間勤務時間が不足していたのに、その分の給与...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:188
  • 《解  説》
     一 事案の概要
     本件は、定年により退職した従業員が業績悪化を理由に退職金規定の支給率を引き下げる改訂をなしたことは無効であるとして、この改訂前の支給率に基づいた退職金の支払を求めた事案である。
     二 争点
     退職金規定の支給率の改訂の有効性にある。この有効性については、改訂の...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:194
  • 《解  説》
     Xらは農林水産省の職員団体である全農林労働組合の副中央執行委員長ないし中央執行委員として、昭和五七年の人事院勧告(平均四・五八パーセント賃上げ)の完全実施を求めるストの遂行を共謀し、そそのかし、若しくはあおったとされ、国家公務員法九八条二項、八二条一号に該当するとして、停職三か...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:195
  • 《解  説》
     一 本判決は、化粧品の販売会社である控訴人が、対面販売を行っていないことを理由として小売業者(チェインストア)との特約店契約を解除し、化粧品の出荷を停止した事案について、右解除が無効であるとして、注文にかかる化粧品の出荷を命じた原判決(本誌八三三号二二三頁)を取り消し、小売業者...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:201
  • 《解  説》
     Xは大工左官道具の販売等を業とする者であるが、肩凝りを治すため、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の免許を有するYのもとを訪れ、Yから脊椎整体術様手技を受けたところ、歩行困難等の運動機能障害などの症状を発症したと主張し、Yに対し、休業損害、逸失利益、慰謝料等、総額三八四八...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:208
  • 山口地徳山支平6.4.15判決

    《解  説》
     一 本件は、Xが一般の通行の用に供されているYらの所有の土地について通行権(通行地役権・通行の自由権)確認を求めるとともに、通行に妨害となる行為の禁止を求めた訴訟である(請求は、主位的請求から四次的請求まである)。
     Xは請求の根拠として、①通行地役権設定の合意があった、②使用...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:212
  • 《解  説》
     一 建物賃貸借契約を解除するには、賃貸借契約の信頼関係を破壊する義務違反があることを要するが、いくつかの義務違反があり、そのいずれか一つのみでは必ずしも信頼関係を破壊する義務違反とはいいがたい事案に行き当たることは少なくない。この場合に、いくつかの小さな義務違反行為を総合して大...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:218
  • 《解  説》
     一 本件は、ゴルフプレー中に、Yの打ったボールがXの後頭部を直撃し、後頭部挫傷、脳震盪等の傷害を負わされたとして、XがYに対して不法行為に基づき損害賠償を請求した事案である。
     一審は、Yの打ったボールがXの頭部に当たったこと、Yに先行プレーヤーの安全確認を怠った過失があったこ...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:225
  • 《解  説》
     一 事案の概要
     Xが持ち帰り弁当の製造販売に関するフランチャイズチェーンの本部であるYへ加盟の希望をしたところ、Yから予定店舗で営業した場合の売上予測を示された。Xは、これを信頼し、右フランチャイズチェーンへ加盟し、本件店舗の営業を開始したが、実際の売上げは右売上予測を下回り...

    引用形式で表示 総ページ数:14 開始ページ位置:229
  • 《解  説》
     一 Xは、顧客の荷物をオートバイ等で配達するバイク便の営業等を行っている会社であるところ、Xの内勤者あるいはライダーであったY3ないしY15は、前後二か月半の間に相次いでXを退職し(Y2は他のYらよりしばらく前にXの監査役の職を辞していた)、その間に退職したYらの一部の者は個人...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:242
  • 《解  説》
     本件は、塾の経営などを目的とする株式会社であるY1会社との間で学習塾経営を目的とする加盟契約(いわゆるフランチャイズ契約)を締結し、その開設資金を支払ったXらが、右資金はY1会社の社員らが右学習塾の経営に関して虚偽の内容を説明して行った違法な勧誘行為により支払わされたものである...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:250
  • 《解  説》
     一 Xは、平成二年八月、Yの経営する整形美容外科医院において、鼻の段差をなくする美容整形手術をすることを依頼し、左腰背部を切開して自家組織である真皮を抽出してこれを鼻根部に挿入移植する手術を受けたが、左腰背部に傷痕が残り、鼻が顔に不釣り合いな程度に高く大きくなってしまった。
     ...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:261
  • 横浜家横須賀支平6.3.28審判

    《解  説》
     一 本件事案の概要は、次のとおりである。被相続人は亡父甲、相続人は五名であり、妻乙、子供A女、B男、C女、D女である。遺産の主要な部分には三つのグループに分けられる土地建物があったが、遺産分割調停が不成立に終わり、審判手続に移行して審理中、B男、次いでD女が第三者Eに主な不動産...

    引用形式で表示 総ページ数:11 開始ページ位置:264
  • 《解  説》
     Y2はY1からエアコン三〇〇〇台を購入し、昭和六〇年六月と七月の二回に分けて一五〇〇台ずつ中国法人Aに輸出することとし、A・Y2間で国際売買契約、Y2・Y1間で国内売買契約、Y2又はY1と海上運送業者X間(Y側のいずれが当事者かにつき争いがある)で国際海上物品運送契約がそれぞれ...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:274
  • 《解  説》
     一 本件は、いわゆる共和汚職・鉄骨加工取引事件(東京地判平5・5・17判時一四七五号三七頁)に関する民事事件であり、I社が被告に対し鋼材の売買代金請求を主位的請求とし、右売買契約が無効であるとすれば、右売買契約は被告の社員がI社から代金を騙取すべく締結したものであって、右不法行...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:279
  • 名古屋地平7.2.28決定

    《解  説》
     Xらは、中部電力株式会社が建設を予定している芦浜原発について反対運動をしている株主であるが、取締役Yらが右原発建設に向けて違法に合計六二億円を支出したとして、Yらに対し合計六二億円を会社に賠償するよう求める株主代表訴訟を提起した。これに対しYらは、Xらの訴えの提起は、悪意に出た...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:288
  • 《解  説》
     本件は、建築の総合請負、不動産の売買を業とする被告会社(株式会社)の代表取締役が、業務に関し、一〇億円の架空仕入れを計上する方法により、六億円余りの法人税を免れたという法人税法違反事件の控訴審判決である。控訴審で、弁護人は、事実誤認の主張として、原審では主張しなかった不動産売買...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:300
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