判例タイムズ

最も長い歴史をもつ判例実務誌

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判例タイムズ No.848


  • 判例タイムズ社
  • 発行年月日:1994/08/25

  • 《解  説》
     一 原告は昭和五六年一〇月に日本人の妻と婚姻、同五七年三月に来日、同六二年五月に永住許可を受けて、現在語学教室等を経営するなどして池田市に居住するイギリス人であるが、選挙人名簿に登録されていないことを不服として被告に対して選挙人名簿に登録するよう異議の申出をしたが、右申出は却下...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:117
  • 《解  説》
     一 最三小判平3・4・23(民集四五巻四号三五四頁、本誌七八四号一五八頁)は、平成元年七月二日に施行された東京都議会議員選挙当時の議員定数配分規定が違法であるとしたため、東京都議会は平成四年六月一七日、東京都議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区における議員の数に関する条例を改...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:125
  • 《解  説》
     Xは、国民年金法による障害基礎年金及び厚生年金保険法による障害厚生年金の給付の裁定を佐世保社会保険事務所を経由してY社会保険庁長官に請求したところ、不支給決定を受けたので、その取消しを求め、長崎地裁に出訴した。Yは、本件行政訴訟の管轄権は行訴法一二条一項によりYの所在地である東...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:132
  • 《解  説》
     一 X1は、昭和六一年二月当時、横浜市立都岡中学校二年に在学していたが、同月六日午後、同校の調理室において、他の生徒らとホッケー遊びをしていた際、級友Y2がホッケーのスティック代りに持って強く振り回した自在ほうきの柄から先端部分が外れ、これがX1にぶつかり、左眼球破裂等の傷害を...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:139
  • 《解  説》
     一 Xらは、いわゆる連続企業爆破事件の被告人として東京拘置所に収容されていた者とその妻及び支援者らであるが、昭和六二年四月、被告人の妻が三島憲一著「ニーチェ」(岩波新書)を差し入れたところ、東京拘置所所長は、右書籍の内容中のドイツ語による記載部分二か所合計一六行について翻訳料を...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:144
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和五七年四月、東京地裁において、窃盗・爆発物取締罰則違反の罪により懲役七年に処せられ、その判決が確定したので、同年七月から新潟刑務所に入所し、昭和六二年一二月、刑を終えて出所した者であるが、新潟刑務所に入所中、刑務所長が、便箋の裏表紙をメモ用に使用したことについて、...

    引用形式で表示 総ページ数:13 開始ページ位置:150
  • 名古屋地平5.7.19判決

    《解  説》
     一 本件は、被相続人の兄弟姉妹間における遺産の帰属等をめぐる訴訟事件であるが、判示事項として摘録した部分に関しては、相続人の一人でY4(佐屋町)の職員であるY1が、他の相続人Aに無断でAの印鑑登録をしたうえ、印鑑登録証及び印鑑登録証明書の交付を受けたことが職務に関する不法行為に...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:162
  • 《解  説》
     Y市の市議会議長宛に消費者団体と連名で「婦人会館の運営等に関する陳情」を提出したXは、委員会でこの陳情が審査された際A市議会議員からXを誹謗中傷する発言がされ、本件陳情が誠実に処理されないと考えて陳情を取り下げた。本件は、XがAの発言は名誉毀損に当たり、請願権を侵害するものであ...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:166
  • 名古屋地平5.1.25判決

    《解  説》
     Xは、土地区画整理事業による仮換地として指定された土地に建物を建築しようとして昭和六一年八月三〇日、業者に地質調査を依頼した。本件仮換地は、土地区画整理事業により約九・五メートル盛土がされているが、右調査結果によれば、本件仮換地の地盤は軟弱で、支持基盤としては不適切であるとされ...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:173
  • 《解  説》
     一 本件は、原告東京都府中市が、被告国に対し、府中刑務所で受刑者を使用してクリーニング業務をしていた業者(倒産して所在不明)が同刑務所内で使用した水道の料金を滞納したとして給水契約に基づき、水道料金合計七四四万円余の請求をした事案である。被告国は、府中刑務所内の本件クリーニング...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:180
  • 《解  説》
     A市に合併される前のK町は、もともと町立診療所を有していたが、経営不振であったため、昭和二九年三月に医療法人Z(補助参加人)にその運営を委託した。しかし、同三四年ころ、診療所の経営状態が依然として改善されなかったため、合併後のA市は、建物設備をZに貸与し、経営を全面的にZに委ね...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:186
  • 《解  説》
     一1 本件は、会社が国鉄時代乗務車掌の指導を業務とする運用教導係にあり昭和六三年四月JR東日本発足後もこれに相当する内勤車掌として勤務していた国労組合員甲に対し国労からの脱退勧奨を最終的に拒否した翌日から電車乗務を命ずる指定変更がされたが、このことが労働組合法七条一号の「不利益...

    引用形式で表示 総ページ数:2 開始ページ位置:191
  • 《解  説》
     本件は、会社側が組合との間で締結した労働協約を部分解約したことからこの有効性が争われた仮処分事案である。会社Yには、従業員によって組織された二つの労働組合があり、うち一つの労働組合との間で、1賃金に関する項目、2その他の項目で構成されている労働協約を締結していた。その他の項目の...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:192
  • 名古屋地平5.2.26判決

    《解  説》
     Yは電力会社であるが、昭和四四年八月二六日、Xらの先代である甲との間で、使用目的を地中電線埋設用地、期間を同日から二〇年として本件土地についての賃貸借契約を締結し、そのころ本件土地に電線を埋設した。甲は昭和六一年九月一九日死亡し、Xらが相続した。Xらは昭和六三年一一月一八日ころ...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:196
  • 東京地八王子支平5.7.9判決

    《解  説》
     本件は、建物の区分所有等に関する法律六〇条により専有部分の賃貸借契約の解除が認められた事例判決である。問題となった本件マンションは、一階一六戸が店舗、二階ないし七階三八戸が住居として区画されていた。Y2は、二階の一室を区分所有者Y1から賃借し、コンピューター等の事務機器を置いて...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:201
  • 《解  説》
     本件土地は、Y(被告・被控訴人)が、昭和三〇年ころに所有権を取得し、道路法所定の手続を経て適法に供用開始行為をし、道路として使用を開始したが、対抗要件を具備していなかった。Aは、昭和五九年にX(原告・控訴人)の連帯保証の下に第三者Bからホテル建築資金を借り受け、Xに対し、XのA...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:207
  • 《解  説》
     一 Xは、昭和六三年八月当時、Yの設置する中学校の三学年に在籍していたものであるが、同月一一日、校長から、他の生徒に対するいじめ、授業妨害、教師に対する暴言・反抗、学則違反等があったとし、これが学則にいう「学校の秩序を乱し、その他生徒としての本分に反した生徒」に該当するとして退...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:210
  • 《解  説》
     XとYは、昭和五一年五月にX製造のフルートをYが購入して販売するとの継続的売買契約を、期間二年、期間満了の三か月前に書面で更新拒絶をしない限り二年ずつ自動更新し、契約違反があった場合、違約者はその違約取引額に相当する金額を違約金として他方に払うなどの特約を付して締結した。XがY...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:221
  • 《解  説》
     一 Xは、学校法人昭和大学の理事長、医学部長、医学部教授を兼任していた者であるが、Yが、昭和六二年五月一一付「朝日新聞」に「学債返還行き詰まる?昭和大『期限来た一八億円寄付を』父母から取り立て騒ぎ」との見出しの下に、昭和大学が財政状況が悪化したため学債返還に行き詰った旨の記事や...

    引用形式で表示 総ページ数:10 開始ページ位置:226
  • 《解  説》
     本件は、第一に不動産売買契約の成否、第二に売買契約が成立したといえない場合、売主となるべき者の不法行為責任の有無が争われた事案である。事実経過は多少複雑であるが、要約すると、およそ次のとおりである。
     Xは、Yら三名からその共有に係る本件不動産を代金三六億円余で買い受ける手筈と...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:235
  • 《解  説》
     一 X1の父X2と母X3は、Y1とY2との間において、Y1とY2が共同する幼稚園にX1の保育を委託する旨の保育委託契約を締結したうえ、X1の保育を委託していたものであるが、昭和五七年六月五日、X1が幼稚園でブランコから落ちて負傷したのは、幼稚園側の安全配慮義務の懈怠によるもので...

    引用形式で表示 総ページ数:12 開始ページ位置:241
  • 《解  説》
     本件は、豊田商事株式会社(以下「豊田商事」という。)との間で金地金の売買及び預託契約「純金ファミリー契約」を締結していたXら五七名(本判決分は三〇名)が、同商事福岡支店の元支店長及び元営業担当従業員Yら二〇名(本判決分は一五名)に対し、詐欺的商法であることを知りながら同契約の勧...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:252
  • 浦和地川越支平5.7.21判決

    《解  説》
     一 Xは、埼玉県東松山市において土地建物の賃貸、土木建築工事の設計・施工・請負等を業とする会社であるが、坂戸市清水町所在の土地を取得し、建築確認を受けたうえ、昭和六三年一〇月、右土地上に鉄骨造四階建店舗付共同住宅一棟(高さ一四メートル)を建築すべく工事に着工したところ、近隣に居...

    引用形式で表示 総ページ数:8 開始ページ位置:259
  • 名古屋簡平5.6.30判決

    《解  説》
     一 Xは、宅地建物取引業者として不動産売買の業務に従事するほか、宗教法人東雲寺の総代として財務担当をしているものであるが、昭和六三年一一月頃から、檀信徒から集めた浄財の運用のため、Y証券会社の名古屋支店との間で投資信託等の取引を開始し、平成二年二月頃から、従業員の勧めにより「ワ...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:266
  • 《解  説》
     一 Xは、平成三年七月当時、東京都渋谷区所在の日本赤十字社医療センターに入院していたものであるが、同月一一日午前、同病院の地下一階からサンダル履きでエレベーターに乗り込もうとしたところ、扉に組み込まれた安全装置の下端とエレベーターの床面との間の隙間に右足先を挟まれ、全治一〇日間...

    引用形式で表示 総ページ数:9 開始ページ位置:269
  • 《解  説》
     Xは、電話の取次ぎ、書類作成・タイプ等の秘書業務等を目的とする会社であり、転送機及び転送元識別機を使用して電話による秘書代行業務を月額三万円で行っていた。Y3とY4はXの一〇〇パーセント子会社であるA社の元従業員であったが、退職後、Xの得意先を回り、Y3の父であるY1の経営する...

    引用形式で表示 総ページ数:6 開始ページ位置:277
  • 宇都宮地平5.4.12判決

    《解  説》
     一 訴外Aは、昭和六三年九月一六日深夜、友人のY2と一緒にシンナーを吸引して遊んだ後ドライブに出かけ、当初Aが自動車を運転し、途中運転を交代してY2が運転し、矢板市周辺を走行中、運転操作を誤り、右自動車を道路右側にあった電柱に激突させたため、同乗していたAが脊髄損傷の傷害を負い...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:282
  • 《解  説》
     本件事案の詳細は不明であるが、およそ次のようである。
     Xらの子で腎臓移植を受けたAは慢性拒絶反応の進展により腎機能悪化、高血圧が短期間に進行し、Y市の経営する病院に入院したところ、腎不全から鬱血性心不全による肺水腫が生じ、死亡した。Xらは、医師が状況に応じて患者の状況を説明し...

    引用形式で表示 総ページ数:5 開始ページ位置:286
  • 《解  説》
     一 X(原告・被控訴人)の妹Aは、昭和六三年八月九日、大阪市北区所在の新阪急ホテルに宿泊中何者かに頸を締められて死亡したが、AがY(被告・控訴人)との間で、被保険者をA、保険金受取人X、死亡保険金額を五〇〇〇万円とする普通傷害保険契約を締結していたため、Yに対し、五〇〇〇万円の...

    引用形式で表示 総ページ数:7 開始ページ位置:290
  • 《解  説》
     一 Xは、神戸市中央区の春日野墓地を管理運営する社団であるが、Yのした墓地使用の申込みを正当な理由があるとして拒否したにもかかわらず、Yが墓地の使用権を有するとして墓地の一区画を占有しているので、Yを相手方として、Yが墓地の使用権を有しないことの確認と墓地の明渡しを求めた。
     ...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:296
  • 《解  説》
     一 XはYに対し求償金等を請求していたが、訴訟係属中にYが死亡し、Yに訴訟代理人が付いていなかったため、訴訟中断が生じた。その後、Yの相続人としての地位を有する者全員が相続放棄の手続をとり、また、Yには、本訴の訴訟物以外に積極・消極いずれの相続財産の存在も認められなかった。その...

    引用形式で表示 総ページ数:3 開始ページ位置:299
  • 《解  説》
     一 土地に対する担保権実行としての競売事件において、債務者兼所有者が「期日までに融資元本等の支払いがない時には抵当権を実行する」旨の債権者からの最終的な通知を受けた後になって債務者兼所有者から地上権設定の仮登記を受けた第三者が執行妨害を目的として土地上に建物を建築した。そこで、...

    引用形式で表示 総ページ数:4 開始ページ位置:301
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