最も長い歴史をもつ判例実務誌
1 警察官が共産党の情報収集という職務を行うに際し私人に対して暴行、監禁を加えたとして県に国家賠償責任を認めた事例 2 右の場合に警察官個人に対する請求が排斥された事例
労働組合の特定政党・特定候補者への選挙支援資金の徴収決定を、組合員の選挙並びに政治的活動の自由を侵害するものとして法律上無効とし、組合員の不当利得返還請求を認めた事例
1 信用組合の即時両建預金を条件とした貸付が独禁法19条に違反するとされるも民法91条、90条には違反しないとされた事例 2 即時両建預金を条件とした貸付において実質金利等が利息制限法所定の利率を超過する場合と利息制限法の適用
競落建物の敷地使用権がないことを理由として民法568条1項、566条2項を類推適用して契約を解除することができるか(消極)
1 過年度の公課を記載した不動産競売期日公告の適否 2 不動産競売手続において賃貸マンションの借家人に関する賃貸借の公告が適法とされた事例
仮登記(主登記)に基づいて権利移転の付記登記がなされている場合に、主登記名義人のみに対し主登記の抹消登記手続を求める訴の利益が肯定された事例
宅地囲繞設備が同地内にある無蓋井戸についての危険防止機能を有しないものと認め、工作物設置の瑕疵による責任が肯認された事例
建物の増改築工事契約における工事の瑕疵に因る損害賠償債権を自動債権とし請負人の報酬債権を受動債権とする相殺を認めた事例
商法204条ノ4第2項による株式価格の決定にあたって、いわゆる収益還元方式と時価純資産方式とを複合し、これを同等の比重で適用して株式価格を決定するのを相当と認めた事例
1 一般私人が被撮影者の承諾なしにその容ぼう・姿態を写真撮影することが許容されるための要件 2 労務対策の目的により被撮影者の承諾なしに労働組合員の容ぼう・姿態を写真撮影することが適法とされた事例
道路交通法125条2項4号にいう「当該反則行為をし、よって交通事故を起した者」の解釈適用を誤った違法があるとされた事例
本件における職務質問のための任意同行は違法であるとして、その際警察官に暴行を加えた行為が公務執行妨害罪を構成しないとされた事例